
皆様、おはようございます。
全国調査対応の探偵事務所「総合探偵社スマイルエージェント本部」の調査員Tです。
いつも当探偵ブログをお読みいただきありがとうございます。
今回は、老朽化したテナントビルの建て替えのために立ち退き交渉を進めていたところ、ある入居者から高額な立ち退き料を要求されたため、経営実態の調査を行った事例をご紹介します。
※ご依頼者様には、氏名などの個人が特定される情報を公表しないことを条件として、記事にすることをご了承いただいております。
■立ち退き交渉に応じず、高額な立ち退き料を要求する入居者
依頼者:広島県広島市 70代 経営者 Nさん
Nさんは、広島市内に複数のテナントを所有しています。そのうちの1つの老朽化が進んできたため、Nさんは建て替えを決断。入居しているテナントには、しばらく前から立ち退き交渉を進めてきました。店主が高齢のお店が多いこともあって、ほとんどの入居者は立ち退きに応じてくれ、すでにいくつかのテナントが退去したそうです。
ところが、あるスナックの店主だけは、一向に立ち退きに応じてくれません。店主いわく、「うちは大勢のお客さんに愛されているし、売上も大きい。出て行けというのならそれ相応の立ち退き料を払ってほしい」とのこと。もちろんNさんにも立ち退き料を支払う用意はあるのですが、提示された立ち退き料は明らかに高すぎ、対応に苦慮していたのです。
■問題の店舗は本当に繁盛しているの? 探偵に実態の調査を依頼
立ち退き料を相場通りで済ませるためには、店主の要求する立ち退き料が不当に高すぎること、つまりお店の人気や売上規模に見合っていないことを証明する必要があります。Nさんの感覚としても、問題のお店はあまり人が入っているように見えないそうです。
また、同じ階に入っている他のテナントはすべて退居済みなのですが、元入居者の人たちに確認したところ「そんなに儲かってるわけがない」「いつもガラガラですよ」「居座って不当な立ち退き料をせしめるつもりなんでしょう」と口をそろえました。やはり、店主が嘘をついている可能性は高そうです。
とはいえ、交渉を有利に進めるためには、もっと客観的な証拠がなければなりません。そこでNさんは、探偵に問題の店舗の調査を依頼しました。調査によって来客が少ないことがわかれば、お店が繁盛しておらず、売上も少ないことの証明になると考えたのです。もちろん調査費用はかかりますが、「不当な立ち退き料を支払うよりもずっと有意義」と判断しました。
■調査で発覚、店舗はガラガラ! 相場通りの金額で立ち退きへ
調査は2週間にわたって行いましたが、最初の2~3日の段階で、店主が嘘をついていることはほぼ確定しました。一応毎日営業しているのですが、お客さんはほとんど入っておらず、開店休業状態の日が多いのです。どうやらわずかな常連客のためだけに営業しているようで、調査中何度も来店する人が複数いました。
この情報をもとに弁護士を立てて交渉したところ、店主は相場通りの金額での立ち退きに応じたそうです。ただ、店主は納得したわけではなく、弁護士に向かってNさんをなじる言葉を吐いていたとか……。
Nさんは「安めの賃料で長年貸してあげていたのに、ひどい話です」とため息をついておられました。その後、無事に立ち退きが完了し、建て替え工事に着手したとのことです。
■広島市内での企業信用調査は、スマイルエージェント本部にお任せ!
物件のオーナーにとって、借主・入居者との関係性は悩ましいものです。建物の使い方や賃料の支払い、そして立ち退きなどをめぐってトラブルになることも珍しくありません。入居者が何らかの問題を起こしていたり嘘をついていたりするようなら、証拠をそろえて交渉する必要があります。お困りの際は、スマイルエージェント本部までお気軽にご相談ください。