【無音化エアタグ販売事件】最新の機材もストーカー行為に使われることがあります!

皆さんは、米Apple社から発売されている「AirTag(エアタグ)」というスマートタグ(忘れ物防止タグ)をご存じでしょうか? IPhoneなどと連携して、取り付けたものの現在位置を知ることができる非常に便利なデバイスです。

 

しかし、その便利さゆえにストーカー行為などに悪用される懸念があり、以前から注意喚起されてきました。そして2022年、このエアタグを「無音化改造」して販売する事件が発生したのです。今回はこの事件をもとに、ストーカー対策の知識をアップデートしておきましょう。

 

【参考】

・https://megalodon.jp/2022-1205-1826-50/https://newsdig.tbs.co.jp:443/articles/-/218475?display=1

・https://news.yahoo.co.jp/articles/07265e94dd7c6b6031587ffc99192280460df5a3

・https://news.yahoo.co.jp/articles/1f2bbd393ee7f348323f8b7057734f102efae786

AirTag(エアタグ)って何?

まずは前知識として、エアタグの機能を簡単に確認しておきましょう。エアタグは、米Apple社が20214月に発売したスマートタグです。500円玉より一回り大きいくらいの円形をしており、なおかつ非常に軽いため、鞄などに気軽に取り付けることができます。これをiPhoneなどと連携させた上で持ち物に取り付けておくと、紛失しても簡単に場所がわかるという仕組みです。

 

「要するにGPSなの?」と思うかもしれませんが、エアタグにGPSは内蔵されていません。また、発する電波も約9mしか届きません。ではどうするのかというと、近くにある iPhoneiPadといったApple製品に位置情報を拾ってもらい、iCloudを通じて所有者に位置情報を知らせてくるのです。

 

要するに、他のAppleユーザーに匿名で「協力」してもらい、位置情報を探るデバイスだと考えていいでしょう。その性質上、周囲に人がいない山の中でもない限りは、高確率で場所を特定することができます。加えて、位置特定などのために音を鳴らす機能も備えています。

■エアタグを無音化改造して販売した男が逮捕!

とても便利なエアタグですが、このエアタグの悪用を促進しかねない事件が発生しました。20221130日、神奈川県横浜市に住む男が、音が出ないように不正改造したエアタグを販売したとして、商標法違反の容疑で逮捕されたのです。エアタグの不正改造の摘発は、全国初とのことです。

 

不正改造がよくないのは当然として、エアタグから音が出なくなると何が問題なのでしょうか? 実はエアタグには、第三者による不正使用を防ぐため、他人のエアタグが近くにあるとiPhone等にアラートが表示され、さらにエアタグ自体から音が鳴る機能があります。

 

つまり「誰かにエアタグを取り付けられていますよ!」と教えてくれるわけですが、無音化改造されれば音は出ません。その結果、ストーカーなどにエアタグを取り付けられたとしても、気づきにくくなってしまうのです。

 

今回逮捕された男は小遣い稼ぎが目的で、3月以降約60個の無音化エアタグを販売したと認めていますが、これは氷山の一角に過ぎないでしょう。元交際相手の位置情報の把握やパートナーの浮気調査目的で、無音化エアタグを購入した人がいることも判明しています。最新の機材の悪用を、私たちは常に警戒しておかなければならないのです。

■ストーカー調査は、スマイルエージェント本部にお任せ!

2021年のストーカー規制法改正により、現在では「許可なくGPSを取り付けること」自体が違法になっています。これは当然ながらエアタグにも適用され、無音化されていない正規品であっても、勝手に取り付けるのは許されません。

 

もし持ち物にエアタグが入れられたり取り付けられたりしていたら、ストーカーの存在を疑う必要があります。お困りの際は、警察とあわせてスマイルエージェント本部にもご相談ください。プロの調査力によってストーカーの正体を特定し、迷惑行為の証拠を確保いたします。

おすすめの記事