何が変わり、何が変わらなかった? 探偵がコロナ禍で感じたこと

早いもので、新型コロナウイルスのパンデミックが始まってから、すでに3年以上が経過しました。世界中で多くの人々を苦しめてきた新型コロナですが、ワクチンの普及などによってようやく終わりが見えてきています。日本でも202358日から、感染症法上の分類が5類に引き下げられ、季節性インフルエンザなどと同等になる予定です。

 

新型コロナの影響を受けなかった人はいないといっていいほどで、もちろん探偵も例外ではありません。この3年余りの間、私たち探偵もさまざまな変化を経験し、戸惑い、適応してきました。そこで今回は、探偵がコロナ禍で感じたことをご紹介したいと思います。

■マスクの着用で面取りの難易度がアップ

最も大きな変化は、感染対策としてマスクの着用が定着したために、「面取り」の難易度がアップしたことです。面取りとは探偵用語で、これから尾行しようとする人物や建物に出入りしている人物が、間違いなく調査対象者であると確認することをいいます。

 

面取りは探偵の仕事の基本ですが、決して簡単なものではありません。たとえ写真が手元にあっても、「間違いなくこの人だ!」と断定するためには、しっかりと相手の顔を見なくてはならないからです。もちろん見つかってはいけないので、正面からジロジロ見るわけにはいきません。

 

そこにマスクが加わると、顔の大部分が隠れてしまうため、面取りの難易度は大幅に高くなります。人混みに紛れて一瞬見失ったりすれば、再度の面取りは大変です。もちろん証拠写真の撮影も同じで、間違いなく本人だとわかる精度で撮影しなければならないのですが、マスクの影響で苦労することが増えました。

■夫婦で過ごす時間が増え不倫に気づきやすくなった

マスクの存在はマイナス要素ですが、一方でコロナ禍がもたらしたプラス要素もあります。コロナ禍では、感染対策として在宅ワークが広まり、外出自粛も呼びかけられました。その影響により、夫婦で過ごす時間が増えた結果、不倫に気づきやすくなったのです。

 

不倫をしている人は、行動パターンや態度などに必ず変化が現れます。日中仕事に出ているとなかなか気づけないかもしれませんが、常に一緒にいるようになれば話は別です。「スマホを絶対に手放さない」とか「何だか態度がそっけない」とか、わずかな異変にも気づきやすくなります。

 

また、毎日会社に出勤していれば、その帰りに不倫デートをしても簡単には気づかれません。土日に長時間外出することもできたでしょう。しかし、会社に出勤しなくなり、外出も自粛せざるをえなくなると、出かける理由を作るのも一苦労です。必然的に怪しい動きが目立ち、不倫に気づきやすくなりました。

■身動きが取りづらくなり調査の日時を絞りやすくなった

在宅ワークや外出自粛によって身動きが取りづらくなったことは、調査の成功率にも影響を与えています。というのも、外出する機会が減ったことで、不倫をするタイミングがつかみやすくなったからです。

 

探偵の調査において、怪しい日時に絞って調査を行うというのは、成功率を高めるための基本の1つ。とはいえ、毎日のように外出している人は、怪しい日時の特定が難しい場合があるのも確かです。

 

しかし、外出する機会が減少すると、怪しい動きは嫌でも目立ちます。しばらく様子を観察していれば、大体何曜日が怪しいというパターンが見えてくるでしょう。パターンが特定できなかったとしても、外出すること自体が怪しい+回数が限定されているので、「とりあえず外出する日を全部調査する」という手段も取りやすくなりました。

■コロナ禍でも不倫・浮気調査の需要はなくならなかった

ここまでは「コロナ禍で変わったこと」を見てきましたが、一方で「これは変わらないんだな」と強く感じたこともあります。それは、世の中がどうなろうと、不倫・浮気をする人はいなくならないのだということです。

 

3年以上にわたるパンデミックの中でも、不倫・浮気調査のご依頼は常に一定数ありました。こんな状況下でも(むしろこんな状況だからこそ?)不倫・浮気をしてしまう人はいるのです。中にはリモートワーク用のホテルに不倫相手を連れ込んでいたというケースも……。もちろん、その他の素行調査や嫌がらせ、ストーカーなどの調査のご依頼もいただきました。

 

経済活動の停滞によって収入の減少や解雇、勤務先の倒産などに追い込まれる人もいる中で、一定の売上が確保できるのは本当にありがたい話ではあるのですが、複雑な気持ちにもなります。今後、何が起きても「悪さ」をする人はいなくならず、探偵も必要とされ続けるのではないでしょうか。

■コロナ禍が終わるとどうなる?

現在、マスクの着用の原則自由化や5類への引き下げなど、日本は確実にコロナ禍から脱却しようとしています。では、コロナが完全に収束を迎えた場合、探偵の調査を取り巻く環境はどうなるのでしょうか?

 

基本的には、コロナ前と同じ状況に戻るだけでしょう。ただ、テレワークが定着して今後も継続される見込みがあること、インドア生活に慣れてしまった方が多いことなど、調査に影響を及ぼす要素が残る可能性はあります。当面は世の中の変化を観察しつつ、最適な方法で調査を行っていく所存です。

■コロナ禍が終わっても、各種調査はスマイルエージェント本部にお任せ!

新型コロナは世の中にさまざまな変化をもたらしましたが、同時に変わらないものもあるということを教えてくれました。今後も不倫・浮気やストーカー、嫌がらせ、いじめ、家族や従業員の素行不良、ペットの失踪といったトラブルがなくなることはありません。困った時は、探偵に相談するのが1番です。コロナ禍が終わっても、各種調査はスマイルエージェント本部にお任せください。

おすすめの記事