職場でパワハラを受けた人は精神的に追い込まれ、最悪自殺してしまうこともあります。最初は大丈夫でも、異動や転勤、昇進などによって人間関係が変化した結果、パワハラを受けるようになってしまうケースも少なくありません。
中には極めて短期間のうちに自殺してしまうケースもあるので、十分な注意が必要です。今回は、東和銀行川越支店の銀行員が自殺した事件を参考に、パワハラ対策の重要性について考えてみましょう。
【参考】
■東和銀行の男性行員がパワハラ自殺した事件が労災認定
2024年5月7日、東和銀行(本店:群馬県前橋市)の男性行員のパワハラ自殺事件が、労働災害の認定を受けていたことが明らかになりました。事件が発生したのは2017年の5月で、当時東和銀行の川越支店に勤務していた25歳の男性行員が、自宅で自殺したというものです。
この男性は大学卒業後の2014年4月に東和銀行に入社し、個人向け営業担当などを経験。2017年4月には川越支店へ異動し、初めて法人向けの営業を担当することになりました。ところが、この川越支店の上司から、同僚の前で「数字が上がらない」「稟議書の作成が遅い」といった威圧的な叱責や、「ばか」「給料泥棒」などの人格否定を受けるようになったのです。
また、この上司は休日に「(上司の名字)塾」と称し、自殺した男性を含む部下を呼び出すことがありました。これが個人的な勉強会なのか、それとも銀行の業務をさせていたのかははっきりしていませんが、強制的に休日に呼びつけていたのでは許される話ではありません。
こういったパワハラ行為や顧客トラブルの結果、男性行員は自殺を図り、5月31日に埼玉県内の自宅で死亡しているのが発見されたのです。川越労働基準監督署は、配置転換に伴う未経験業務への重圧や上司のパワハラといった複合的な要因で、男性行員が精神的に追い込まれ適応障害を発病していたと判断しています。
東和銀行は5月9日に会見を開き、頭取が「取り返しのつかない事案を起こしてしまった」と謝罪。ハラスメント研修の継続的な実施や若手の育成方法の変更など、再発防止に取り組んでいることを表明しています。パワハラを行った上司および当時の責任者も処分されたとのことですが、自殺した人が戻ってくることはありません。
■パワハラを受けている時や家族の様子がおかしい時は探偵の調査を!
今回のパワハラ事件の特徴は、男性行員が異動からわずか2ヶ月足らずで自殺してしまったことです。母親によれば、男性行員は異動するまで仕事の愚痴を言ったことがなかったとのこと。それが異動してから様子がおかしくなり、翌月には自ら命を絶ってしまったわけです。相当異常な環境に置かれていたと考えざるをえません。
このような話がありえる以上、パワハラを受けたら決して我慢せず、迅速に対応する必要があります。特に今回の事件では、土日に上司の家に呼びつけられるという、明らかに異常な出来事が起きていました。普段のパワハラも含めてレコーダーで録音するなどすれば、早期にパワハラを告発することができたはずです。
また、家族の様子にも気を配っておきましょう。「何か嫌なことがあれば愚痴くらい言うはず」と思うかもしれませんが、家族に心配をかけまいとして黙っている人もいます。最悪の事態になる前に家族の素行調査を行い、何が起きているのか確かめるのがおすすめです。まずは探偵に相談してみましょう。
■パワハラ調査や素行調査は、スマイルエージェント本部にお任せ!
パワハラは決して許されない行為です。ましてや、被害者を自殺にまで追い込んでは取り返しがつきません。被害者本人がパワハラに毅然と対抗するのはもちろん、家族の様子がおかしい時も気を向ける必要があります。
また、重大なパワハラが発覚した企業は社会的な信頼を失うこともありますから、疑惑が浮上した時は社内の調査を行うことも大切です。お悩みの際は、スマイルエージェント本部までお気軽にご相談ください。