
ストーカーの中でも特に厄介なのが、同じ職場の同僚・上司・部下などがストーカーになったケースです。何しろ毎日同じ職場に出勤していますから、そう簡単に距離を置くことができません。
また、もし職場が事態を把握しているのであれば、適切な対応を取る必要があります。対応を誤ると、職場が責任を問われる場合もあるため注意が必要です。今回は、山梨県で発生した同僚によるストーカー殺人事件を参考に、ストーカー対策の重要性について考えてみましょう。
【参考】
・https://megalodon.jp/2024-0524-1313-39/https://www.asahi.com:443/articles/ASS542GR8S54UZOB001M.html
・https://megalodon.jp/2024-0524-1319-10/https://bunshun.jp:443/articles/-/70633
■ストーカー行為の果てに同僚の女性を殺害した男が逮捕
2024年5月2日、山梨県農業信用基金協会の職員の男が、死体遺棄の容疑で逮捕されました。容疑の内容は4月30日の夜、職場の同僚の女性の遺体を、山梨県身延町の河川敷に遺棄したというものです。22日には、この女性の首を絞めて窒息死させたとして、殺人容疑で再逮捕されています。
事件当日、容疑者は一旦退勤した後で職場に戻り、残業をしていた被害者を駐車場で待ち伏せ。ここで被害者に声をかけたもののトラブルになり、首を絞めて殺害した上、被害者の車で河川敷に運んで遺棄したとみられています。被害者の体には殴られた痕もあったそうです。
実はこの事件は、いわゆる「ストーカー殺人」。容疑者は被害者に一方的に好意を寄せており、以前からつきまといなどのストーカー行為を繰り返していました。容疑者のスマートフォンには、被害者を盗撮したと思われるデータが残されており、警察は一方的な好意の裏付けとみています。
被害者も黙っていたわけではなく、4月下旬には容疑者のストーカー行為について、職場に相談していました。容疑者は4月30日に、ストーカー行為について上司から注意を受けています。つまり、上司から注意されたその日のうちに犯行に及んだわけです。
容疑者は、自分の好意が受け入れられなかったことや被害者が職場に相談したことに不満を抱いていたようで、逆恨みから殺人に至ったとみられています。あまりにも身勝手としか言いようがありません。
■職場でのストーカー被害でも、困った時はまず警察と探偵に相談!
今回の事件は、職場におけるストーカー行為への対応の難しさを教えてくれています。まず、容疑者の職場における勤務態度は真面目そのものと評判で、とてもこんな事件を起こす人物には思えなかったようです。被害者からストーカー行為の相談を受けた上司も、驚いたのではないでしょうか。
そもそも、農業信用基金協会という公的な機関で仕事をしていたわけですから、決して素性の怪しい人物でも社会性に欠ける人物でもなかったのでしょう。また、容疑者には結婚歴があって子供もいるそうなので、女性との交際経験が皆無というわけでもないのです。そんな彼がなぜこのような凶行に及んだのかは、今後の捜査で明らかにしてもらうしかありません。
また、上司から注意を受けたその日のうちに犯行に及んでいる以上、「相談はともかく注意が逆効果だったのではないか?」という見方もできます。とはいえ、これは結果論にすぎませんから、何とも判断が難しいところです。容疑者は普段は真面目な人物でしたから、多くの人は「注意すれば反省するだろう」と考えるのではないでしょうか。
弊社としては、ストーカー被害にあっている時は、何よりもまず警察に相談することを推奨しております。同じ注意でも、上司や家族、友人などが行うよりは、警察が行う方がはるかに効果があるからです。ストーカーが従わない時は、警告や禁止命令といった強制力を伴う措置を取ることもできます。
そして、もしストーカー行為の証拠がなければ、探偵にストーカー調査を依頼しましょう。探偵の調査によって証拠を確保すれば、警察を動かすことができます。泣き寝入りをしたり甘く考えたりすることなく、毅然とストーカーに立ち向かうことが最も大切です。
■ストーカー調査は、スマイルエージェント本部にお任せ!
今回の事例を見てもわかるように、ストーカーというのは少し注意された程度では止まらない(止まれない)ケースが多々あります。多くの場合、ストーカーを止められるのは警察だけです。
そんな警察も、積極的な証拠集めまではできない場合が少なくないため、必要に応じて自分で証拠を確保する必要があります。お悩みの際は、スマイルエージェント本部までお気軽にご相談ください。プロの調査力によって、ストーカー行為の証拠を確保いたします。
