【岐阜・悪徳探偵恐喝事件】「メディアに出ているから」というだけではダメ! 悪質な探偵業者を見分けて安全に調査を!

非常に情けない話ではありますが、探偵業界には悪質な業者が今なお存在します。当コラムでも、以下のような悪徳探偵に関する事件を取り上げ、注意喚起を行ってきました。

 

 

 

これらはいずれも、「探偵が依頼者を騙して高額の調査費用を受け取った」という事件です。しかし中には、相談や調査によって得られた情報をもとに依頼者を脅迫する、極めて悪質な探偵も存在します。今回は、岐阜県に住む女性が探偵業者から恐喝を受けた事件を参考に、悪徳探偵を見分ける方法について考えてみましょう。

 

【参考】

https://megalodon.jp/2024-0606-0008-27/https://www.chunichi.co.jp:443/article/902293

https://megalodon.jp/2024-0606-0007-15/https://www.sankei.com:443/article/20240522-VLENLKLG2FJLNHHYNGBKANM6PI/

 

■依頼主から現金3,000万円を脅し取った探偵が逮捕!

2024年522日、静岡県湖西市に住む探偵会社役員の男が、恐喝の疑いで逮捕されました。容疑の内容は、依頼主である岐阜県在住の女性から3,000万円を脅し取ったというものです。容疑者は容疑を否認しています。

 

この容疑者は探偵会社「メティス」(東京都新宿区)の代表取締役で、被害者は何らかの相談をしていました。相談内容の詳細は不明ですが、探偵に対する相談である以上、センシティブかつプライバシーに関わる話なのは間違いありません。当たり前ですが、相談や調査によって得られた情報の悪用は許されませんし、外部に漏洩しないようにする必要があります。

 

ところが容疑者は、相談によって知り得た情報をもとに被害者の弱みにつけこみ、あろうことか恐喝に及んだのです。容疑者は2022313日、愛知県豊橋市内の車の中などで「全財産持ってくるのが当たり前だよな。いくら出せるんだ」などと被害者を脅迫。同年527日、岐阜市のアパート駐車場で3,000万円を支払わせたとのことです。

 

女性はその後しばらく沈黙を貫いていたようですが、1年ほど経った20234月末に警察に相談したことで事件が発覚。そこからさらに1年が経過して、ようやく犯人の逮捕に至りました。同じ探偵業者としては情けない限りで、徹底的に取り調べていただきたいと思います。

■悪徳探偵を見分ければ、安全で成功率の高い調査ができる!

今回の事件の報道によって、探偵という存在が怖くなってしまった方もいると思われます。しかし、すべての探偵が悪徳探偵である、などということは決してありません。法律を守って活動している優良探偵業者も大勢います。重要なのは、悪徳探偵を見分けて避けることなのです。

 

では、一体どうすれば悪徳探偵から身を守ることができるのでしょうか? ポイントはいろいろあるのですが、今回の事件に関係するものとしては、以下の3つが挙げられます。

 

①別れさせ屋や復縁屋を利用しない

 

探偵の中には、いわゆる「別れさせ工作」や「復縁工作」を生業としている業者もいます。実は今回の事件の容疑者も、こういった工作を手掛ける会社を経営しており、業界内では老舗だったようです(HPはすでに消滅、被害者が工作を依頼したのかどうかは不明)。この類の工作は、今のところ一応「違法ではない」ということになっています。

 

しかしながら、別れさせ工作や復縁工作はトラブルに発展するケースが少なくありません。成功する保証がない上に、一般的な調査よりもさらにセンシティブな情報を探偵に渡すことになるからです。中には殺人事件に発展したケースもあります。そのため、探偵の業界団体の多くは、別れさせ工作や復縁工作を推奨していません。

 

したがって、別れさせ屋や復縁屋の利用は避けるのが懸命でしょう。強くアピールしていないのだとしても、「そういう調査を手掛けている」というだけで、その探偵業者からは距離を置くのが無難です。

 

②メディア露出が多いからといって信用しない

 

容疑者は日本で唯一とされる「探偵がいるバー」も経営しています。このバーや関係者はメディアに出演する機会が多く、大泉洋さん主演の映画「探偵はBARにいる」シリーズとのタイアップ企画も実施していました。このようなメディア露出の多い企業は、自然と信用してしまいがちです。

 

しかし結果としては、その代表が依頼主を脅迫して逮捕されてしまいました。メディア露出の多さと信頼性は、直接関係ないことがよくわかる事例です。「テレビに出ていたから」というだけで信用しないようにしましょう。弊社も何度かメディアに出演したり取材を受けたりした経験がありますが、信頼は普段の調査によってこそ勝ち取れるものと考えております。

 

ちなみに、今回の事件の容疑者は静岡県湖西市に住んでいるそうですが、同じ静岡県に拠点を置く弊社の人間も、容疑者の名前を聞いたことがありません(探偵業は意外と横のつながりが強いにもかかわらず)。被害者が岐阜県在住の方で、脅迫は愛知県豊橋市などでも行われたそうですから、東海地方でも活動していたのは確かなようですが……。何とも謎の多い業者です。

 

③万が一被害にあったらすぐに警察に相談する

 

今回の事件は、被害者が恐喝の被害にあってから警察に相談するまで1年、犯人が逮捕されるまではさらに1年経過しています。おそらく、脅された恐怖や秘密を暴露されるかもしれないという不安から、警察への相談をためらってしまったのでしょうが、これは適切な判断とはいえません。

 

何しろ、脅し取られたお金は3,000万円という大金です。また、1回の金額が小さくても、繰り返し恐喝を受ける可能性は十分あります。一生強請られ続けるくらいなら、秘密を暴露されたとしても警察に相談すべきです。むしろ、警察に介入してもらった方が、秘密の暴露を防ぎやすいかもしれません。

 

しかるべき相手に早めに相談すれば、その分迅速に解決できる。これはどのようなトラブルでも同じです。1番よくないのは、あきらめて泣き寝入りしてしまうことです。困った時はまず相談を!

■信頼できる探偵をお探しの方は、スマイルエージェント本部にご相談を!

ちょうど先日62日は、探偵業法の成立から18年にあたる日でした。探偵業法によって、探偵にできることや開業の条件が明確になり、かつてのような野放しの状態ではなくなりました。

 

しかしながら、悪徳探偵は今なお残っているのが実情です。今回の事件を受け、各探偵業者は改めて業界のイメージ向上に努めるべきでしょう。優良探偵と悪徳探偵を見分ける方法も、もっと広く周知されなければなりません。

 

スマイルエージェント本部では、法令を遵守した調査や個人情報の保護を徹底しております。また、常にご依頼者様に寄り添い、わかりやすい説明や明確な料金提示を行っています。信頼できる探偵をお探しの方は、ぜひスマイルエージェント本部にご相談ください。

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