騒音をめぐるトラブルは、全国各地で数多く発生しています。特にマンションなどの集合住宅では、ちょっとした音をめぐってトラブルになるケースが珍しくありません。
たとえ腹が立ったとしても、仕返しとして嫌がらせ行為をすると自分が罪に問われてしまうため、冷静に対応することが大切です。今回は、兵庫県神戸市で発生した事件を参考に、騒音や嫌がらせへの対処法について考えてみましょう。
【参考】
■騒音トラブルへの報復として、嫌がらせの張り紙をした男が逮捕
2024年5月3日、神戸市垂水区に住む70代の男が、県迷惑防止条例違反の疑いで逮捕されました。容疑の内容は、騒音をめぐって同じマンションに住む70代男性とトラブルになり、嫌がらせ行為を繰り返したというものです。
報道によると、加害者と被害者は同じマンションの上下階に住んでおり、互いに相手の騒音を指摘していたとのこと。この騒音トラブル自体については、一体どちらが悪かったのかわかっていません。いずれにしても、通常は管理会社や管理組合に相談するなどして解決すべき事案です。
しかし、加害者は私的な報復措置に出てしまいました。4月28日~5月1日頃、被害者の名誉を害する内容を記した紙を、マンションの廊下やエレベーター内に繰り返し張り付けたのです。
4月30日には被害者が張り紙を発見し、警察に相談。警察は加害者に警告しましたが、その直後に再び張り紙がされ、最終的に逮捕に至りました。
加害者は張り紙をしたことは認めているものの、「当たり前のことを書いて何が悪い」と、嫌がらせの意図については否認しているそうです。張り紙の詳しい内容は不明ですが、「名誉を害する」内容である以上、(バカとかアホとかではなく)何かしら被害者の名誉を傷つける具体的な情報が書かれていたのでしょう。もちろん、その真偽も不明ですが……。
■私的な報復はNG。騒音にも張り紙にも冷静に対応すべき
今回の事件の大きな特徴は、被害者と加害者が互いに相手の騒音を指摘していたという点です。「うるさいんだよ!」「うるさいのはそっちだろ!」というやり取りが以前からあったのでしょう。その結果、ついに片方が私的な報復に出てしまったわけです。
まず、どのような理由であれ嫌がらせは許されません。デマを流すのはもちろんですが、張り紙の内容が事実であったとしても、それが被害者にとって不利益となるものなら、立派な名誉毀損なのです。この点については、加害者は十分に反省する必要があります。逆に、嫌がらせに対して被害者側がやり返さなかったのは、本当に賢明でした。
もしこのような嫌がらせの被害にあったら、犯人を特定できる証拠を確保しましょう。今回の事件はマンションの中で起きたため、おそらく防犯カメラに証拠映像が残っており、警察も速やかに動けたのだと考えられます。防犯カメラがない場所なら、探偵の調査による証拠の撮影や犯人特定が有効です。
一方、嫌がらせの原因となった騒音トラブルについては、また別の問題として解決する必要があるでしょう。極端なことをいえば、嫌がらせ目的で意図的に騒音を出していた可能性もあるわけです。何はともあれ、お互いの出している音が本当に「騒音」と呼べる程度のものなのか、はっきりさせなければなりません。
そのためには専用の機材を使い、発生している音の大きさを正確に調べる必要があります。こちらもやはり、探偵に依頼するのがおすすめです。
その音が日常生活で発生しているものなのか、それとも意図的な嫌がらせなのかを問わず、明確に「騒音」と呼べるレベルなら管理会社や管理組合を動かせます(場合によっては警察を動かせることも)。私的な報復に走らず、冷静に対応しましょう。
■嫌がらせ調査は、スマイルエージェント本部にお任せ!
ご近所トラブルというのは、本当にちょっとしたことがきっかけで発生するものです。騒音にゴミの出し方、あいさつ、喫煙、子供のしつけ、町内行事など、火種はいくらでも転がっています。
こういったトラブルは、できる限り穏便に解決することが大切です。そして、もし嫌がらせに発展してしまった場合は、確実な証拠を抑えて冷静に対応する必要があります。どのようなケースでも、お悩みの際はスマイルエージェント本部までお気軽にご相談ください。
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