悪質な嫌がらせは、被害者に何の落ち度もないのに始まることが珍しくありません。以前のコラム記事でご紹介した北海道の事件も、意味不明な理由で因縁をつけられ、執拗な攻撃を受けるようになったというケースでした。
そして中には、逆恨みが原因で嫌がらせを受けるようになるケースもあります。今回は宮城県で発生した事件を参考に、嫌がらせ対策のポイントについて考えてみましょう。
【参考】
・https://megalodon.jp/2024-0812-2200-01/https://www.fnn.jp:443/articles/-/733323
■誤解と逆恨みから、近隣住民に嫌がらせをした女が逮捕されたが……
2024年7月、宮崎県大崎市に住む女が脅迫の疑いで逮捕されました。容疑の内容は、「子供を殺す」などといって知人夫婦を脅迫したというものです。
そもそものきっかけは「虐待通報」の逆恨みでした。容疑者のアパートの部屋からは、息子と思われる男の子の泣き声がよく聞こえてきており、同じアパートの住人が何度か警察に通報していたようです。
すると、これに腹を立てた容疑者が「犯人探し」を開始。自身は通報しておらず、ただ同じアパートに住んでいただけの被害者が「犯人」だと疑われるようになりました。そして、部屋のドアを何度も強く蹴られるなどの嫌がらせを受けるようになったのです。この嫌がらせは、2023年11月~2024年2月までの約3ヶ月間にわたって続いたといいます。
怖くなった被害者は警察に相談し、防犯カメラを設置して証拠を集めました。その結果、容疑者は2024年2月に県迷惑防止条例違反で逮捕。その後、被害者は引っ越したため、悪夢は終わったかと思われました。ところが……。
■子供が同じ幼稚園に通っていたために再び遭遇、脅迫を受ける
「ご近所さん」ではなくなった被害者と容疑者でしたが、実はまだ接点が残っていました。何と、両者の子供が同じ保育園に通っていたのです。被害者はなるべく容疑者との接触を避けるようにしていましたが、2月の逮捕の件で逆恨みを受けており、たまたま会った時に睨みつけられることもあったといいます。
そして7月、被害者夫婦は保育園の入り口で容疑者と鉢合わせてしまいました。この時、容疑者は「おいブス、ハゲ」「おめぇらの子ども、ぶっ殺すかんな」といった暴言を吐き、被害者夫婦を脅迫したのです。これがきっかけとなり、容疑者は脅迫の容疑で再び逮捕されました。
容疑者は警察の調べに対し、「脅迫したことは間違いないが、言った言葉は違う」と、一部容疑を否認しているそうです。この程度の罪では簡単に戻ってきてしまうと思われるため、二度と同じことが起きないよう対策を講じる必要があるでしょう。
■嫌がらせ問題の解決は難しい。探偵にも相談を!
今回の事件の重要なポイントは、大きく分けて2つあります。
第一に、私たちは何が原因で嫌がらせの標的にされるかわからないということ。今回の事例の場合、すべてのきっかけが「虐待通報」という善意の行動で、それに対する逆恨みから容疑者が動き、直接関係のない被害者が標的にされてしまいました。こんなことで約3ヶ月間も嫌がらせを受けたのですから、たまったものではありません。
そして第二に、嫌がらせの犯人から逃れるのは簡単ではないということ。被害者は最初の逮捕の後に引っ越しを選択しましたが、お互いの子供が通う保育園が同じだったために、容疑者との関わりを完全に絶つことができませんでした。北海道の事件もそうですが、嫌がらせの犯人が「ご近所さん」だと、こういったことは起こりがちです。
このように、嫌がらせへの対応というのは非常に難しく、基本的には証拠を押さえて警察を動かし、犯人の行動を封じるしかありません。今回の事件の被害者は最適解に近い対応を取りましたが、うまく証拠を確保できないケースも当然あります。
そのような時は、警察に加えて探偵にも相談するのがおすすめです。探偵であれば、高性能な防犯カメラを効果的に設置し、嫌がらせの様子を撮影することができます。必要であれば、張り込みや尾行による犯人の特定も可能です。相談は基本的に無料なので、気軽に連絡してみましょう。
■嫌がらせ調査は、スマイルエージェント本部にお任せ!
執拗な嫌がらせは平穏な生活を破壊し、時として被害者の人生を狂わせてしまいます。犯人が1回や2回逮捕された程度では解決されないこともありますが、決して泣き寝入りせず毅然とした対応を続けることが大切です。嫌がらせの被害にあっている時は、スマイルエージェント本部までお気軽にご相談ください。