交際する相手を探す手段として、すっかり定着した感のあるマッチングアプリ。しかしながら、素性のよくわからない相手と出会うという性質上、さまざまなトラブルの温床にもなっています。
特に怖いのが、「俺の女に手を出しやがって!」といって金銭を脅し取られる、いわゆる「美人局(つつもたせ)」です。今回は、大阪で発生した美人局事件を参考に、トラブルから身を守るための方法について考えてみましょう。
【参考】
■マッチングアプリを利用して美人局を働いた夫婦が逮捕!
2024年8月8日、大阪府高槻市に住む30歳の男Aと24歳の妻Bが、恐喝の疑いで逮捕されました。容疑の内容は、「不倫の慰謝料」の名目で、40代の男性から現金9万円を脅し取ったというものです。
被害者の男性はマッチングアプリでBと知り合い、「既婚者であるが、夫の夜勤が多くて1人で寂しいから、家に来てほしい」と誘われました。そして、B宅で性的な行為をしていたところ、突然Aが入ってきて「不倫やぞ、どうやってけじめつけるんだ、慰謝料の相場知ってるか?」などと脅されたのです。
被害者はその後、近くのコンビニエンスストアに連れて行かれ、慰謝料の名目で現金9万円を支払いました。AとBは、最初から共謀して被害者を陥れたと見られています。きっかけから結果まで、実に典型的な「美人局」です。警察には同じような被害の相談が複数寄せられているということなので、余罪を徹底的に追及する必要があるでしょう。
■マッチングアプリで出会った相手のことは、十分に調べるべき!
今回の事件は、マッチングアプリで出会った相手と迂闊に関係を持つことが、いかに危険な行為なのかを示しています。1番悪いのが加害者であることは間違いないのですが、誘われるがままに相手の家に行って性行為をしてしまった被害者も、迂闊としか言いようがありません。そもそも、相手が既婚者と知った上で行為に及んでいるわけで……。
それでも、事前に相手のことをもっとよく調べていれば、何かしら不審な点に気づいて危険を回避できたかもしれません。たとえば、「夫の夜勤が多い」という話が嘘だった場合、怪しいと思って関係を断つことができたでしょう。
マッチングアプリのプロフィールやSNSでのやり取りでは、いくらでも嘘をつくことができてしまいます。また、名前や住所といった情報が本物でも、相手の「意図」「狙い」まではわかりません。自宅に入れてくれたから安心というわけでもありません。迂闊に関係を深めようとせず、探偵の素行調査によって相手の情報を集めてみるのがおすすめです。
ちなみに美人局の場合、被害者には不貞行為の慰謝料を支払う義務は生じません。なぜなら、犯人は自分のパートナーが被害者と肉体関係を持つことを了承しているわけですから、権利侵害が発生しないのです。被害者に反省すべき点があるかどうかは別の問題なので、「これは美人局だ!」と思ったら、遠慮なく警察に通報しましょう。
■素行調査は、スマイルエージェント本部にお任せ!
マッチングアプリを介した詐欺事件や美人局事件は、被害者が恥ずかしく思ってしまい、警察に届け出ないケースが珍しくありません。つまり、上記のような例は氷山の一角だと考えられます。
SNSやマッチングアプリが当たり前のものとなった現代では、誰もが被害にあう可能性があると考え、対策を怠らないことが大切です。探偵の調査は、相手の素性や狙いを確かめるための有力な手段となります。お悩みの際は、スマイルエージェント本部までお気軽にご相談ください。