マッチングアプリを悪用した詐欺事件は、近年大きな問題になっています。その手口もさまざまで、じっくりと時間をかけて相手を騙すケースがある一方、ごく短期間のうちに大金を騙し取られてしまうケースも少なくありません。
巧みな詐欺の手口によって冷静さを失い、どう考えてもおかしい話にあっさりと引っかかってしまうこともあるため、十分な警戒が必要です。今回は、大分県で発生した詐欺事件を参考に、詐欺対策のポイントについて考えてみましょう。
【参考】
・https://megalodon.jp/2024-1014-0020-58/https://newsdig.tbs.co.jp:443/articles/obs/1481933?display=1
・https://www3.nhk.or.jp/lnews/oita/20241010/5070019764.html
■マッチングアプリを介したロマンス詐欺が発生、被害額は3,737万円!
2024年10月、大分県別府市に住む50代の男性が、詐欺の被害にあい大金を騙し取られたことがわかりました。詐欺の形態は、相手の恋愛感情を利用してお金を騙し取るという、いわゆる「ロマンス詐欺」です。
この男性は2024年8月下旬、日本人女性を名乗る人物とマッチングアプリで出会い、LINEのメッセージやビデオ通話などでやり取りをしていました。やがて結婚を前提に交際することになったのですが、相手から「私の姉はネットショップの財務責任者をしている。2人の幸せのためにネットショップを始めませんか」と経営話を持ちかけられたのです。
この話を信じ込んだ男性は、紹介されたショッピングサイトに登録。商品の仕入れ代金の名目で、9月上旬から27日にかけて、指定された口座に18回にわたってお金を振り込んでしまいました。振り込んだお金の総額は3,737万円にも上ります。
その後、「商品の在庫をなくさなければ売上金を引き出せない」などと言われ、不審に思って10月4日に警察に相談。詐欺の被害にあったことがわかったというわけです。警察は詐欺の疑いで捜査していますが、現時点で犯人は捕まっていません。犯人は相当手慣れている様子があるため、同様の被害が増えないうちに確保してほしいところです。
■詐欺の手法を理解し、相手のことを冷静に調べるべき!
今回の事件の特徴は、そのスピードにあります。何しろ、被害者が犯人と知り合ってから4,000万円近いお金を振り込むまで、ほんの1ヶ月程度しかかかっていないのです。さっさと話を進めて、引っかからなかったらすぐに逃げるという手法なのでしょう。
また、報道されている内容だと明確にはなっていないのですが、どうも被害者は犯人と実際に会ったことすらない様子。そのような相手と結婚を前提に交際を始め(そもそも交際しているうちに入るのでしょうか?)、口車に乗って大金を振り込んでしまった以上、被害者にも相当な油断があったといえます。
さらに、マッチングアプリで知り合った相手にネットショップの経営を持ちかけて大金を騙し取るという手法は、以前にご紹介した沼津市の事件でも用いられていました。この詐欺の手法は、すっかり定着している「おなじみの方法」であることがよくわかります。
当コラムでも繰り返しお伝えしていますが、マッチングアプリやSNSで知り合った相手からお金の話を持ちかけられたら、それはほぼ100%詐欺です。ましてや、一度も会ったことのない相手を信じてはいけません。詐欺の手法を理解した上で、相手を迂闊に信用しないようにすることが、詐欺から身を守るための鉄則です。
そもそも、真剣に結婚を考えているのであれば、お互いの相性や信頼性をしっかりと確かめる必要があります。一定以上の期間をかけて付き合い、お金の話が出たら怪しいと思いましょう。そして、相手が本当に信頼できる相手なのかを確かめるためにも、探偵の調査を活用してみてください。
■結婚調査は、スマイルエージェント本部にお任せ!
今回の事件の被害者は50代のため、もしかすると結婚を焦っていたのかもしれません。そこにつけ込まれて大金を騙し取られたのであれば、非常に残念な話です。
もちろん騙す側が1番悪いのですが、同じような事件が多発している以上、私たちは身を守るための方法を知っておかなければなりません。相手を迂闊に信用せず、「何か変だな、怪しいな」と思ったら、スマイルエージェント本部までお気軽にご相談ください。