社内不倫というのは非常に厄介なものです。同僚が不倫関係にあるというだけでも、現場の士気低下や風紀の乱れにつながります。
それに加え、自分の権限を利用して不倫相手に便宜を図ろうとする人もいるため、個人の問題と軽く考えてはいけません。今回は静岡県で発生した背任事件を参考に、社内不倫対策の重要性について考えてみましょう。
■不倫相手である部下の給料を不正に加算していた女が逮捕!
2024年11月、静岡県掛川市に住む会社員の女が、会社法違反(特別背任)の疑いで逮捕されました(住所は自称)。容疑の内容は、部下の男性従業員の給料を不正に加算し、会社に損害を与えたというものです。
容疑者はエンジニアなどの派遣を行う掛川市の会社の取締役として、給料計算などの経理業務全般を統括していました。その立場を悪用して、2019年10月下旬~12月下旬までの間、男性部下の給料を3回にわたり不正に加算し、会社に約10万円の損害を与えたとみられています。給料の不正な加算は、エンジニアを会社に紹介した手当の名目で行われていました。
では、一体なぜそんなことをしたのでしょうか? ここがこの事件の1番のポイントなのですが、実は男性部下は容疑者の不倫相手。つまり容疑者は、おそらく不倫相手にいい思いをさせてあげようと、自身の権限を利用し会社のお金を不正に与えていたというわけです。
どうやら会社側が被害に気づくのには時間がかかったようで、2024年9月にようやく刑事告訴できました。認否は明かされていませんが、余罪がある可能性は高いでしょうから、徹底的な捜査が望まれます。
■社内不倫は「個人の問題」で済まさず、是正させるべき!
今回の事件は、社内不倫が犯罪に発展してしまった非常にわかりやすいケースです。この不正を容疑者が持ちかけたのか、それとも不倫相手が要求したのかはわかりません。しかしいずれにせよ、容疑者は不倫相手のために不正に手を染め、会社に損害を与えたのです。不倫をしていなければ、容疑者は犯罪者にならずに済んだ可能性もあります。
そして金銭関係以外にも、社内不倫の相手に便宜を図ろうとして、会社に不利益をもたらすケースは少なくありません。たとえば、不倫相手に社内の重要情報を漏らす、成績を不当に高く評価する、分不相応なポストに昇進させる、不祥事を隠蔽するなどといった行為が考えられます。
さらに、社内不倫をしている人がいるというだけでも、社内風紀の乱れにつながるものです。現場の空気が悪くなり、従業員のモチベーションが低下し、会社の業績にも影響するかもしれません。不倫をしている人が、重要な役職についているのであればなおさらです。
こういったリスクを考慮すると、社内不倫は個人(プライベート)の問題で済ませるのではなく、悪質な行為として対応するべきだといえます。もちろん、追及するためには不倫の証拠が必要なので、探偵に調査を依頼してみましょう。
■社員素行調査や不倫・浮気調査は、スマイルエージェント本部にお任せ!
不倫・浮気の相手は身近な人物であることが多く、相手が職場の同僚というケースも多々あります。「職場はそもそも不倫・浮気が発生しやすい場所である」ということを、責任者はよく覚えておかなければなりません。
もし「AさんとBさんが不倫をしているらしい」などという情報を入手したら、すぐに真偽を確認し、場合によってはやめさせることが大切です。お困りの際は、スマイルエージェント本部までお気軽にご相談ください。