【福岡・警察官妻業務協力日数水増し事件】その人、1人で勤務させて大丈夫ですか?

組織において強い権限を持つ人がその気になると、給与の水増し程度の不正行為は簡単にできてしまいます。たとえば前回のコラムでは、経理責任者が不倫相手である部下の給与を不正に加算していた事件をご紹介しました。

 

 

また、それほど高い地位にいなくても、勤務日数・時間や業務内容などを自己申告できる立場にある人については、やはり同様の不正行為を警戒しなくてはなりません。今回は福岡県で発生した警察官の不祥事を参考に、不正行為対策の重要性について考えてみましょう。

 

【参考】

・https://megalodon.jp/2024-1123-2056-32/https://www3.nhk.or.jp:443/lnews/fukuoka/20241024/5010025971.html

・https://megalodon.jp/2024-1123-2057-15/https://www.sankei.com:443/article/20241024-762BDXWAA5K5BCQBL46BVVQKOA/

 

■「駐在さん」が妻の業務協力日数を水増しして懲戒免職に!

2024年10月、福岡県豊前市の豊前警察署の駐在所に勤務する61歳の警部補が、詐欺などの疑いで書類送検されました。その後、24日付で懲戒免職になっています。

 

容疑の内容は、簡単に言うと「妻の業務協力日数の水増し」。この警部補はいわゆる「駐在さん」なので、地域に密着して活動しており(おそらく勤務者はこの人だけ)、家族が業務を手伝うことがあります。福岡県警では、家族が駐在所の業務に協力した日数に応じて協力金を出しています。

 

その業務協力日数を実際よりも多く報告することで、協力金を騙し取ったというわけ。「多く」というか、常に上限いっぱいの16日以上(79,000円)にしていたそうですが……。水増しがあったのは20241月~5月で、騙し取ったお金は約39万円にも上るとのことです。

 

さらに上記とは別件で、一昨年4月から約2年間にわたり、勤務中に384回もスマートフォンを使って競艇をしていたことも判明しており、呆れるほかありません。すでに懲戒免職になっているので、これ以上余罪が発覚することはないと思われますが、他に何らかの悪さをしていたとしてもまったくおかしくないでしょう。

■単独で勤務させる人物の選定は慎重に! 勤務の様子も厳しく確認!

今回の事件は、「外回り中にサボってる営業担当者」の亜種のようなものです。駐在の警察官の多くは、地域に密着して1人で勤務しており、上司の目が届きません。そのため、勤務実績や業務内容は(監査も入るのでしょうが)基本的に自己申告であり、やろうと思えばいくらでも不正が可能なのです。

 

しかも、駐在を支える家族のための制度を悪用してお金を騙し取ったわけですから、非常に悪質といえます。警部補は「妻が駐在所にいたか否かに関わらず、安易に報告書を作成した」と話しているそうなので、「もらえるものはもらっちまえ」という感覚だったのでしょうか? 競艇の件といい、駐在以前に警察官として不適格な人物です。

 

このような事態を防ぐためにも、上司や同僚の目が届かない場所で勤務をさせる人物は、慎重に選定しなければなりません。勤務中の様子だけでは本当の人間性がわからないことも多いので、必要に応じて探偵の素行調査を利用するのがおすすめです。

 

また、本当に真面目に勤務しているのか、時々チェックする必要もあります。内部の監査だけではごまかされるのでは……と思ったら、やはり探偵の素行調査を活用してみてください。

■社員素行調査は、スマイルエージェント本部にお任せ!

人間はとにかく誘惑に弱く、他人の目が届かない場所では悪いことをしてしまいがちです。今回の事件の警察官も、駐在所勤務でさえなければ真面目に勤め上げたかもしれません。

 

不正行為を防ぐためにも、ある程度は性悪説的に考えて人材の配置や評価を行う必要があります。探偵の素行調査を活用できる場面は多いはず! お困りの際は、スマイルエージェント本部までお気軽にご相談ください。

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