DVやストーカーの被害にあっていても、「あまり大事にしたくない」といって警察への通報や弁護士への相談をためらってしまう人は少なくありません。しかし、これは多くのケースにおいて逆効果です。
踏み込んだ対応をためらったことで、結果的により大きな被害が生じてしまうケースも多々あるため、甘く考えず徹底的に対抗する必要があります。今回は、ススキノで発生したガールズバー放火事件を参考に、DV・ストーカー対策の重要性について考えてみましょう。
【参考】
・https://megalodon.jp/2025-0105-2202-50/https://www.fnn.jp:443/articles/-/805319
■ススキノのガールズバーで放火事件が発生、犯人は従業員の元交際相手
2024年11月26日の午後3時20分頃、北海道札幌市の繁華街・ススキノの雑居ビルで火災が発生しました。火元は2階に入っている営業中のガールズバーで、ビルの2階と3階部分を焼き、10台以上の消防車が消火活動に当たるなどして繁華街は騒然。幸い周囲に延焼することなく鎮火したものの、ガールズバーの従業員や客など5名が大怪我を負いました。
その後の警察の捜査で、火災の原因は放火だと判明。店に無言で入ってきた男性(上記5名の負傷者の1人)が、ガソリンを撒いて火を放ったとみられています。周辺の防犯カメラにもバケツを持った男性の姿が映っていたほか、男性のものと思われるSNSアカウントには、事前の直前に「楽しいことするよ」という「犯行予告」が投稿されていました。
ではこの男性が何者なのかというと、実は負傷した女性従業員の元交際相手。2人は数年間交際し同居していたのですが、11月上旬に別れ話のもつれで男性が暴れ、女性が警察に相談していたのです。警察はDVの可能性があるとして女性を親族宅に避難させ、男性には口頭で女性に近づかないよう注意していました。
しかし、その後も男性は復縁の望みを捨てきれなかったらしく、SNSでしつこく連絡したり、女性の避難先を特定し監視したりといったストーカー行為を繰り返していた模様。そしてついには、女性の勤務先に放火するという暴挙に及んだのです。
この男性は意識不明の重体に陥っており、警察は回復を待って事情を聞く予定でしたが、残念ながら12月19日に搬送先の病院で死亡しました。彼がどのような思いで火を放ったのか本人の口から聞くことは、もう永久にできません。今後、男性が書類送検されても、被疑者死亡のまま不起訴となる見通しです。
■「大事にしたくないから……」と中途半端な対応をするのは逆効果!
今回の事件は、男女関係のもつれからDVやストーカー行為に発展した典型的なケースです。警察に注意された際、男性は反省の言葉を口にしていたそうですが、いくらも経たないうちにストーカー行為が始まり、放火事件および本人の死亡という惨事が起きてしまいました。
では、警察に相談しても無意味なのか……というと、まったくそんなことはありません。実は被害者の女性は、男性と別居してストーカー行為を受けるようになったものの、「大事にしたくない」として11月12日以降は警察に相談していなかったそうなのです。そのため、警察ではストーカー事案として扱われていませんでした。
ここから放火事件までは2週間ありますから、警察に相談してより強力な対応を取っていれば、凶行を防ぐことができたかもしれません。現在のストーカー規制法は、警告を飛ばして禁止命令を出せるようになっています。また、現行犯や緊急性が高いケースでは、禁止命令すらも飛ばして一足飛びに逮捕することも可能です。
大事にしたくなかったという被害者の気持ちはよくわかりますが、この手の事件で中途半端な対応をしてもメリットはありません。ストーカーの被害にあっているなら、徹底的に対抗した方が傷は浅くて済み、結果として大事になるのを防ぐことができます。そして、証拠が少なく警察が動きにくいのであれば、探偵の調査を活用してストーカー行為の証拠を確保しましょう!
■DV調査や、ストーカー調査は、スマイルエージェント本部にお任せ!
今回の事件において、死者が犯人1人だけだったのは単なる偶然です。運が悪ければ、彼からストーカー行為を受けていた女性はもちろん、他の従業員や客も命を落としていたかもしれません。
DVやストーカーはこのような惨事に発展するリスクがあるのだと理解し、毅然と対応することが何よりも重要です。探偵の調査は、その大きな助けとなります。お悩みの際は、スマイルエージェント本部までお気軽にご相談ください。
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