
皆さんは、情報漏洩というとどのようなルートをイメージしますか? おそらく、パソコンからこっそりデータをコピーして持ち出すとか、外部からアクセスして情報を盗み出すとかいったルートを想像する方が多いのではないでしょうか。
しかし、IT全盛の現代でも、情報漏洩のルートはパソコンやスマホを介したものばかりではありません。むしろ、昔ながらの「書類」を盗み出すケースが多いという調査結果があるのです。今回は、大手サイバーセキュリティサービス「NordVPN」の調査を参考に、情報漏洩対策のポイントについて考えてみましょう。
【参考】
https://megalodon.jp/2025-0228-1721-56/https://toyokeizai.net:443/articles/-/794447
■NordVPNの調査で判明、日本の学校の情報漏洩ルートは「紙」が多い!
NordVPNは、VPN(※)の世界最大手として知られているサービスです。皆さんの中にも、仕事上もしくは個人的に使用した経験のある方がいらっしゃるのではないでしょうか。
そんなNordVPNが2024年、非常に興味深い調査データを公表しました。日本の学校における情報漏洩のルートの約半数は、パソコンでもタブレットでもなく「紙」だというのです。
この調査は、NordVPNが総務省やISEN(教育ネットワーク情報セキュリティ推進委員会)のデータをもとに、日本の教育機関の情報漏洩・セキュリティ対策の現状について調べたもの。これによると、2022年の日本の学校(小中高)における情報漏洩事故の発生件数は200件、個人情報の漏洩人数は36万2,465人にも上ります。
そして、情報漏洩の経路・媒体を調べたところ、実に半数近い46%が「書類」でした。2位の「電子メール」が17%、3位の「USBメモリ」が14%なので、圧倒的に「紙媒体」が多いことがわかります。
また、情報漏洩の発生原因では、「紛失・置き忘れ」が47.5%で半数近くを占めました。2位の「誤送信」が16.0%、3位の「誤配布」が11.5%なので、やはり圧倒的な差をつけています。要するに、日本の学校における情報漏洩は、「書類をうっかり紛失したり置き忘れたりした」ケースが非常に多いわけです。
※VPN……Virtual Private Network(仮想プライベートネットワーク)の略称。簡単に言うと通信経路を暗号化し、データ通信中の情報漏洩・不正アクセス・データの改ざんなどを防ぐ「トンネル」を作る技術のこと。
■書類の盗難はどこでも起こりうる。不審な関係者がいたら調査を!
今回の調査がこのような結果になった一因は、日本の学校における情報管理が相変わらず紙媒体メインであり、諸外国に比べて電子化が遅れていることです。そのため、まずは電子化を促進すべきですが、コストの問題もあるのでそう簡単には実現できません。当面は書類の管理体制の強化に力を入れなければならないでしょう。
また、原因の1位が「紛失・置き忘れ」というのは、あくまでも「回答者がそう考えている」という話でしかありません。実は誰かに盗み出されていたという可能性は十分にあります。紛失に気づかれたから仕方なく「なくしました」と言っているだけで、本人が窃盗犯である可能性すらも否定できないのです。
そして、今回の調査は学校を対象にしたものでしたが、一般企業や官公庁でも同様の事態は起こりえます。情報管理の電子化が進んでいない企業は多いと思われ、実は重要な書類がいつの間にかなくなっていた……などというケースもあるかもしれません。
もし書類の紛失に気づいたら、すぐに前後の状況や防犯カメラの記録を確認することが大切です。加えて、怪しい様子を見せている人物がいたら、競合他社に接触していないかなど、その人物の行動を探ってみる必要があります。警察に届け出るのはもちろん、探偵にも調査を依頼し、「容疑者」の動きを徹底的に調べるのがおすすめです。まずはお気軽にご相談を!
■個人信用調査・社員素行調査は、スマイルエージェント本部にお任せ!
今回の調査結果は、日本の情報漏洩が意外とアナログなルートで発生していることを示しています。パソコンであればアクセスの履歴が残る場合がありますが、紙媒体の盗難ではそうもいかず、長期間盗難に気づかなくても不思議ではありません。
被害の拡大を防ぐためにも、書類の紛失に気づいたら「もしかして盗まれたのでは?」と考え、対策を打つことが重要です。お困りの際は、スマイルエージェント本部までお気軽にご相談ください。
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