
従業員が勤務先から売上データや顧客情報などを無断で持ち出す場合、大抵はそれを手土産に転職するとか、競合他社に売りつけるとかいったことを目的にしています。これは決して、「その従業員個人が悪い」という結論で済ませていい問題ではありません。
なぜなら、モラルやコンプライアンスといったものの崩壊が、このようなトラブルを招くことも多いからです。今回は三重県の障害者施設で発生した個人情報持ち出し事件を参考に、情報漏洩対策の重要性について考えてみましょう。
【参考】
・https://megalodon.jp/2025-0308-1415-25/https://newsdig.tbs.co.jp:443/articles/-/695176?display=1
■虐待が繰り返された障害者施設で、今度は情報持ち出し事件が発生!
2025年1月20日、三重県の外郭団体「三重県厚生事業団」が運営する津市の障害者施設「三重県いなば園」において、職員による情報の無断持ち出し事件が起きていたことがわかりました。持ち出された情報は利用者や保護者などの個人情報で、合計1,384人分にも上ります。
この職員は2022年8月と2024年5月に、いなば園が管理するサーバーにアクセスし、データを無断で複製して持ち出していたとのこと。このサーバーは通常、一部の人しかアクセスできないのですが、保守点検中に担当者以外でも閲覧可能になっていた隙を狙い、不正にアクセスしたのです。
犯人は「興味本位だった。とても反省している」と話しており、今のところ情報漏洩による被害は確認されていません。これだけなら、割とよくある情報持ち出し事件なのですが、この事件には1つ大きな特徴があります。
実はいなば園では2021年~2023年、職員による入所者・利用者への虐待事件が発生しており、2023年には県による特別監査が行われました。さらに、特別監査後の2024年にも再び虐待行為が確認されているという、非常に悪質な施設なのです。それに加えて職員による情報持ち出し事件まで発生していたというのですから、呆れるほかありません。
■モラルやコンプライアンスの崩壊が情報漏洩につながることも
今回の情報持ち出し事件は、虐待事件とは直接関係ないかもしれません。しかしながら、異なる2つの事件が同じ施設で発生したことには、いなば園の「空気」が関係している可能性があります。
何しろ、県の特別監査が入っても虐待が続くような施設ですから、もはやモラルやコンプライアンスといったものが崩壊していたと考えざるをえません。このような淀んだ空気が蔓延していると、「もう何をやったって構うもんか」という思考になり、他の不適切行為を平気で行う人が出てきても不思議ではないわけです。
また、犯人は動機を「興味本位」と説明していますが、本当にそうでしょうか? あくまでも発覚していないだけで、持ち出した情報を悪用しようとした可能性はゼロではありません。虐待がまかり通る施設の現状に「ここはもうヤバい」と見切りをつけ、情報を手土産に転職しようとしていた……などというケースも考えられます。
つまるところ、何らかの問題が放置され続けている場所では、別の大きな問題が密かに発生している可能性が高いのです。皆さんの職場でも、モラルやコンプライアンスを軽視する空気が定着していませんか? その裏では、情報が無断で持ち出されているかもしれませんよ! まずは職場の風紀を引き締め、怪しい動きを見せている人物がいたら、すぐに警察と探偵に相談を!
■個人信用調査・社員素行調査は、スマイルエージェント本部にお任せ!
情報漏洩対策というと、どうしても「セキュリティの強化」ばかりを考えてしまいがちですが、コンプライアンス教育や風紀秩序の是正も大きなポイントです。一方で、現に怪しい動きをしている関係者がいるなら、その人の動きを徹底的に洗ってみなければなりません。
単なる「疑惑」の段階だと警察は動きにくい場合が多いので、探偵による調査が有効です。お困りの際は、スマイルエージェント本部までお気軽にご相談ください。
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