【岐阜の悪徳探偵恐喝事件続報】卑劣極まる悪徳探偵の実態! トラブルを防ぐ方法を再確認しましょう

たびたび世間を騒がせる「悪徳探偵」。依頼者を騙してお金を奪ったり、入手した情報をもとに脅迫したりと、その手口はさまざまです。当コラムでも何度か悪徳探偵の起こした事件を取り上げてきましたが、中でも特に悪質なのが、2024年にご紹介したこの事件。

 

 

これは探偵会社の代表が依頼者の女性を脅迫して3,000万円を奪ったというもので、犯人は20245月に逮捕されたのですが、当時は事件の詳しい内容が公表されていませんでした。あれから約10ヶ月、捜査が進んで犯人の裁判も行われ、第一審の判決が出ました。

 

そして裁判の過程で、この脅迫事件が想像以上におぞましいものであったことが判明したのです。今回はこの事件を参考に、悪徳探偵の危険性や関わりを避けるためのポイントについて、改めてご紹介したいと思います。

 

【参考】

・https://megalodon.jp/2025-0324-0525-27/https://bunshun.jp:443/articles/-/77317

・https://megalodon.jp/2025-0324-0526-25/https://bunshun.jp:443/articles/-/77233

■裁判で判明、悪徳探偵のおぞましい所業

2025年313日、この事件の犯人である探偵会社「メティス」(東京都新宿区)の代表取締役の男に対し、岐阜地裁は懲役7年の判決を言い渡しました。罪状は強制性交等罪や恐喝罪。つまり被告は、被害者から大金を脅し取るだけでなく、強制性交にも及んでいたのです。

 

経緯を簡単に見ていくと、被告は依頼者の女性医師から、不倫相手である同僚の男性医師に関する相談を受けました。依頼者は不倫相手との関係に悩み、別の探偵業者に身辺調査や別れさせ工作を依頼していましたが、大金がかかっただけで成果が上がらなかったため、被告に相談して身辺調査等を依頼していたようです。

 

ところが依頼者は、被告への依頼とは別に不倫相手の車にGPSを取り付けており、そのことに不倫相手が気づいて警察沙汰に発展。自分が「犯人」だということはバレなかったものの、動揺した依頼者は強い信頼を寄せていた被告に事情を説明しました。

 

すると被告は態度を一変させ、「警察にかかればすぐに犯人がわかる。探偵事務所にも警察の捜査が入る。どう責任を取ってくれるんだ!」などと怒鳴りつけたのだといいます。当たり前ですが、GPSの取り付けは依頼者が勝手にやったことなので、被告の事務所に捜査が入るようなことはまずありません(知らぬふりを貫けと助言すれば済む話)。

 

さらに被告は「女医がストーカーなんてマスコミが飛びつく事件だ」「不倫相手の家族も特定される」「自分はマスコミにツテがあるから根回しができる」「知り合いの政治家に掛け合って岐阜県警の捜査を止めてもらうよう工作する」などと、盛りに盛った話で依頼者を脅迫。豊橋市内のラブホテルに依頼者を連れ込み、性行為を強要しました。

 

その様子を動画で撮影し、「絶対服従を約束しろ」「奴隷契約を結べ」「全財産をよこせ」「断ったらマスコミに記事を書かせる」などと重ねて脅迫。3,000万円を受け取った上、何度も性行為を強要したものの、最終的に冷静さを取り戻した依頼者が弁護士や警察に相談し、逮捕に至ったというわけです。

■再確認! 悪徳探偵に騙されないためのポイント

今回の事件の実態は、想像以上に悪質なものでした。被告の行いは探偵業者としての立場を悪用したもので、決して許されません。依頼者が相談した弁護士は「やり慣れている印象を受ける」と指摘していますが、当社としても「多分これが初めてじゃないな」という感想を抱きました。泣き寝入りしている多くの被害者がいるのではないでしょうか?

 

一方で、これほど悪質な探偵業者は、あくまでも一部に過ぎないことも確かです。多くの調査を手掛けてきた立場として、信頼できる探偵も確実に存在するということを、当社は強く訴えたいと思います。

 

そこで再確認! 前回のコラムでもご紹介しましたが、この事件から学べる「悪徳探偵に騙されないためのポイント」は、以下の3つです。

 

①別れさせ屋や復縁屋を利用しない

②メディア露出が多いからといって信用しない

③万が一被害にあったらすぐに警察に相談する

 

特にご注意いただきたいのは①! そもそも依頼者は不倫をしており、不倫相手の別れさせ工作を別の業者に依頼していたものの、うまくいかなかったため被告に相談しました。被告の経営する探偵事務所も、別れさせ工作や復縁工作を手掛けていたことがわかっているため、依頼者は別れさせ工作の「リベンジ」を考えていたのではないでしょうか?

 

しかし、別れさせ工作や復縁工作は法的にグレーとはいえ、倫理的に問題があることから、探偵の業界団体は推奨していません。当然、このような工作を手掛けるのは悪質な業者であるケースも多く、実際に被害者は筆舌に尽くしがたい思いをすることになりました。

 

加えて、最初に相談した業者も、6年以上かかってろくな成果を上げられず、依頼者は1,000万円以上のお金を無駄にしただけで終わっています。別れさせ工作や復縁工作は、成功する保証がないのも大きなネックなのです。さまざまな意味で、こういった工作は依頼すべきではないし、工作を請け負っている業者自体に関わるべきではありません。

 

そして③! 依頼者は脅迫に屈してしまいましたが、最終的には冷静になり、警察を頼ることができました。最初から警察や弁護士に相談していれば、不倫やストーカー行為の発覚によって失うものもあったかもしれませんが、これほどの被害を受けずに済んだはずです。

 

正直なところ、被告の持ち出した脅し文句はあまりにも荒唐無稽で、「こんなのを信じてしまう側も悪い」と考える方もいると思われます。しかしながら、依頼者はGPSの件が発覚したことで動揺しており(これ自体は確かに違法行為)、冷静な判断力を欠いた状態でした。そこへ脅し文句を並べられれば、信じてしまっても仕方ないかもしれません。

 

また、「探偵とはどういう職業なのか」「探偵は何ができるのか」といった知識が曖昧であったために、被告の持つ力が実態以上に大きく見えていた可能性もあります。はっきりと申し上げますが、マスコミや政治家、警察を動かせるような探偵なんて存在しません! そういう探偵は小説や映画の中だけの存在です。

 

現在の日本の探偵業者に認められているのは、尾行・張り込み・聞き込みといった手法だけ。多くの探偵は、これらの手法を駆使して地道に調査を行っています。探偵は決して、何でもアリの闇の世界の住人ではないのです。調査を依頼したい時は、十分な事前調査によって信頼できる探偵業者を探し、万が一トラブルに巻き込まれた時は即座に警察に相談しましょう!

■信頼できる探偵をお探しの方は、スマイルエージェント本部にご相談を!

当社は同じ探偵として、被告のような業者が存在することを非常に情けなく思います。この事件の報道を見て、探偵が怖くなってしまった方もいるはずです。しかし、当社では法令を守り、常にご依頼者様のために力を尽くしております。信頼できる探偵をお探しの方は、ぜひスマイルエージェント本部にご相談ください。

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