
以前のコラムにおいて、日本の学校における情報漏洩のルートは意外とアナログ、つまり「書類の持ち出し」が多いという話題をご紹介しました。最近は情報漏洩というと電子的なルートを想像しがちですが、実際は相変わらず「紙」がメインなのです。
そして、アナログな手段による情報漏洩が多いということは、それがバレる原因もまたアナログであることが多いのです。今回は宮城県仙台市で発生した情報持ち出し事件を参考に、情報漏洩対策のポイントについて考えてみましょう。
【参考】
■個人情報が載った小学校の資料を無断で持ち出し・廃棄していた教頭が処分
2025年3月26日、仙台市教育委員会は、仙台市太白区の小学校の50代男性教頭を減給10分の1(6カ月)とする懲戒処分を発表しました。処分の理由は、児童や職員の個人情報が載った資料を無断で持ち出し、自宅マンションのゴミ捨て場に廃棄したというものです。
この教頭は2023年4月から2024年9月にかけて、出席簿や職員名簿といった、個人の携帯番号や顔写真が載った資料等129点を校長の許可なく自宅に持ち帰っていました。持ち出された個人情報は、延べ1539人分にも上ります。
資料はすべて保管期限が過ぎていたもので、本来なら学校でシュレッダーにかけるなどして処分しなければなりません。無断で持ち出してもこういった処理をしていればまだよかったのですが、教頭は特に情報漏洩対策をすることなく、資料を家庭ごみとともにマンションのゴミ捨て場に廃棄していました。
教頭は「2週間に1度持ち帰っていた。シュレッダーにかける時間が惜しかった」などと話しているとのことです。要は適切な方法で処分するのが面倒だったわけで、学校の責任者としては論外と言わざるをえません。今後、同様の事態が起きないよう、学校はコンプライアンス体制の強化に力を入れるべきでしょう。
■発覚の理由は「目撃証言」。探偵の調査も有効だとわかる!
今回の事件の特徴は、情報漏洩の内容や理由よりも、その「バレ方」にあります。教頭は持ち出した資料をマンションのゴミ捨て場に廃棄していたわけですが、その様子を目撃した人が教育委員会に通報したことで発覚したのです。資料は一応、封筒などに入れられていたとはいうものの、部外者が見ても「それ」だとわかるような状態だったのかもしれません。
つまるところ、情報持ち出しの方法がアナログなら、発覚の経緯もまたアナログだったのです。本当に令和の時代の事件かと疑いたくなるところですが、似たような事例は全国各地で発生していると考えられます。
そして見方を変えれば、「アナログな情報漏洩にはアナログな対処法が効果的」ということです。当たり前の話ですが、紙媒体の資料を持ち出している以上、パソコンをどれだけ調べても証拠が出てくるはずがありません(資料の閲覧・持ち出し履歴などが残っているケースはあるかもしれませんが……)。
探偵の社員素行調査・個人信用調査は、このようなトラブルへの対応で大きな効果を発揮します。今回の事件では、偶然にも目撃者がいたことで資料の廃棄が発覚しましたが、探偵による調査でも同じような情報収集が可能です。
探偵の調査は尾行・張り込み・聞き込みといった伝統的な手法に限られていますが、だからこそ電子的でない情報漏洩や、関係者と外部の人間との接触などの証拠をつかむことができます。社内・組織内に怪しい動きをしている人物がいたら、大きなトラブルにつながる前に、探偵に調査を依頼してみてはいかがでしょうか。
■社員素行調査・個人信用調査は、スマイルエージェント本部にお任せ!
今回の事件は、「もしかしたら今までゴミ捨て場に出された資料が、誰かの手に渡っているのではないか?」という疑念を払拭できないのが怖いところです。悪意のある人が廃棄されている資料を発見したら、丸ごと持ち去っていても不思議ではありません。
このような事態になるのを防ぐためにも、情報を無断で持ち出せないようにしなければなりませんし、漏洩の疑いがあるならすぐに対応しなければならないのです。お困りの際は、スマイルエージェント本部までお気軽にご相談ください。
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