【高田馬場・女性ライバー殺害事件】容疑者への同情論も……一体どうすれば最悪の事態を防げたのか?

キャバクラやガールズバーの客がキャストとの間でトラブルを抱え、凶行に走るという事件はしばしば発生しています。当コラムでも何度かお伝えしてきました。

 

 

 

こういった事件はほとんどの場合、加害者が一方的に恋愛感情を募らせたり、逆恨みをしたりして発生するものです。しかし、中には被害者の行動が事態を悪化させてしまうケースもあります。

 

トラブルの泥沼化を防ぐためには、被害者・加害者双方の視点から事件を検証しなければなりません。今回は、東京・高田馬場で発生した殺人事件を参考に、ストーカー対策や詐欺対策のポイントについて考えてみましょう。

 

【参考】

https://megalodon.jp/2025-0418-0023-14/https://www3.nhk.or.jp:443/lnews/shutoken/20250312/1000115160.html

・https://megalodon.jp/2025-0418-0035-29/https://www.asahi.com:443/articles/AST3F0SWYT3FUTIL00LM.html

・https://megalodon.jp/2025-0418-0036-40/https://j7p.jp:443/136361

《どこまで減刑されるか》“最上あい”さん殺害「借金踏み倒しで犯人も苦しんでいた」「被害者にも落ち度ある」ネットで論争中!判決はどうなるのか【専門家の分析】

https://megalodon.jp/2025-0418-0025-31/https://www.news-postseven.com:443/archives/20250313_2028647.html?DETAIL

■ライブ配信中の女性がリスナーの男に殺害される事件が発生

2025年311日の午前10時前、東京都新宿区高田馬場の路上でライブ配信をしていた22歳の女性が、ナイフで全身数十ヶ所を刺されて殺害されるという凄惨な事件が発生しました。犯人は栃木県小山市に住む42歳の男で、殺人未遂の容疑でその場で逮捕。後に殺人容疑に切り替えて捜査が進められています。

 

被害者は動画配信サービス「ふわっち」の中でも最高ランクに位置する人気配信者で、容疑者はそのリスナーでした。2人は202112月頃から個人的に連絡を取り合うようになったほか、20228月には、当時被害者が勤務していた山形市のクラブを容疑者が訪れ初対面を果たしています。

 

容疑者はこれ以降、何度も被害者の勤務先を訪れていた模様。栃木から山形まで足繁く通う辺り、容疑者は被害者にかなり入れ込んでいたようです。

 

では、事件の原因は何だったのかというと、金銭の貸し借りでした。被害者は生活費などの名目で容疑者に借金を申し込み、被害者の気を引きたい容疑者はそれに応えていたのです。貯金が底をついた容疑者は、消費者金融から借金をしてまで送金し、被害者に貸したお金の総額は250万円以上にも上ります。

 

当初、被害者は借金を返す意思を見せており、実際にわずかな金額を返済したこともあったそうです。しかしその後、被害者と連絡がつかなくなってしまい、借金を踏み倒された容疑者は被害者を憎むようになり、犯行に及んだとみられています。これだけなら「どこまで本当かわからないし、何であれ殺人は許されないだろう」で終わる話なのですが……。

■被害者は「250万円返せ」という判決を無視していた

今回の事件の最大の特徴は、借金の踏み倒しから事件が起きるまでの出来事にあります。実は容疑者は2023年に、貸したお金の返済を求めて民事訴訟を起こしていたのです。被害者は裁判に出席しなかったため、同年12月に容疑者の勝訴が確定し、約250万円の支払いを命じる判決が下されています。

 

しかし、被害者は判決に従わず、容疑者に借金を返すことはありませんでした。所在もつかめないままだったため、20241月には、一連の問題について容疑者が警察に相談しています。容疑者は貯金を使い果たし借金も抱えていたことから、非常に苦しい生活を送っていたようです。

 

一方、人気配信者だった被害者は経済的に裕福で、タワーマンションに住み派手な生活を送っていたことがわかっています。生活の様子は配信やSNSで発信されていたため、当然ながら容疑者も知っていたでしょう。

 

こういった事情により、容疑者は被害者に対する憎悪を募らせ、最終的に凶行に走ったとみられています。つまり容疑者は、一度は司法の力で解決を試みたものの、それが実を結ばなかったために暴走してしまったというわけです。被害者の行動があまりにも悪質かつ無責任であることから、ネット上では容疑者に同情的な意見や、司法の限界を憂う声も少なくないのが実情です。

■どうすれば最悪の結末を回避できたのか? 双方の立場で考えてみる

今回の事件にはいろいろな見方がありますが、大前提として殺人は絶対に許されないことです。どのような事情があったにせよ、人を殺していい理由にはなりません。

 

かといって、容疑者に泣き寝入りしろというのも酷な話です。では、一体どうすれば最悪の事態を防ぎ、穏便に解決することができたのでしょうか? 被害者と容疑者、双方の立場で考えてみましょう。

 

・被害者側

言うまでもありませんが、「お金を支払え」という判決から逃げ回るべきではありませんでした。少なくとも事件当時の被害者には、250万円程度のお金を返済できるだけの経済的余裕はあったはずです。最初からお金を騙し取る気があったのかどうかは不明ですが、きちんとお金を返してさえいれば、容疑者は暴走しなかったかもしれません。

 

その上で、もし容疑者にストーカーじみた行動があったのなら、すぐに警察に相談すべきでした。証拠が少なくて警察が動きづらい場合は、探偵に依頼して証拠を確保するのが最適解です。お金のトラブルとストーカー行為はまた別の問題なので、「もしかすると自分が罪に問われるかも……」という不安があったとしても、身を守ることを最優先しなければなりません。

 

・容疑者側

最初の失敗は、被害者に言われるがままに大金を貸してしまったことでした。基本的に、この手の話は疑ってかからなければなりません。どうしても相手を信じたい気持ちがある時は、一旦我慢して探偵に素行調査を依頼し、本当のことを言っているのか確かめるのがおすすめです。

 

また、お金のトラブルを司法の力で解決しようとした点は褒められるべきでしょう。被害者が逃げ回っている間も警察に相談しており、何とか法の力で解決しようとしていたことがよくわかります。

 

過去のコラムでも何度か解説してきましたが、詐欺罪を立証するためには、最初から騙す気があったことの証明(内心の立証)が必要不可欠です。今回の事件も、やり方次第では立証が可能だったかもしれませんが、残念ながら警察を動かせなかったのだと思われます。

 

お金が戻ってくればいいという場合は民事で十分ですが、刑事罰を与えないと気が済まない場合は、やはり探偵の調査で証拠を集めるのが有効です。明らかな嘘をついていたことがわかる証拠を確保すれば、詐欺罪を立証できるかもしれません。

 

そして、相手の所在がつかめず困っているのなら、まず弁護士に相談するのが基本です。いわゆる23条照会や職務上請求を使えば、携帯キャリアから情報を入手したり住民票を取得したりして、相手の住所を押さえられる可能性があります。

 

それでもダメなら、探偵に行方調査を依頼してみましょう。そもそも今回の事件の場合、容疑者はライブ配信から被害者の居場所を特定して犯行に及んでいます。これが探偵なら、ライブ配信が終わった後の被害者を尾行し、住所を特定することができたはずです。

 

どれだけ苦しくても、騙されて悔しい思いをしても、決してやけを起こしてはいけません。合法的に解決する道は常に残されていますから、ぜひ探偵に相談してみてください。

 

■ストーカー調査や詐欺調査は、スマイルエージェント本部にお任せ!

今回の事件はまだ捜査の途中ですが、借金の件が容疑者の量刑に大きく影響する可能性は低いとみられています。どれだけ同情できる理由があっても、殺人という行為を簡単に許すわけにはいきません。被害者も容疑者も、どこかの時点で別の選択肢を選ぶべきでした。

 

トラブルの泥沼化を防ぐためには、まず目の前の現実から逃げ回らないこと。そして、どんな状況でも短絡的な行動を起こさず、頼れる相手を頼ることが大切です。皆さんもお困りの際は、スマイルエージェント本部までお気軽にご相談ください。

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