日本では近年、SNSを利用した投資詐欺やロマンス詐欺が増加しています。これらの詐欺に引っかかると、大金を騙し取られて大きな損失を被るわけですが、それだけではありません。
被害者の立場によっては、詐欺に引っかかったことで周囲の信頼を失い、結果的に金銭以上の損をしてしまうケースもあります。社会的地位のある人は、他人との付き合い方にも十分に注意しなければならないのです。今回は静岡県富士市で発生した投資詐欺事件を参考に、詐欺対策のポイントについて見ていきましょう。
【参考】
■会社経営者がインスタで知り合った相手に3000万円を騙し取られる
2025年4月、静岡県富士市に住む50代の会社経営者の男性が、暗号資産約3000万円相当を騙し取られる詐欺被害にあっていたことがわかりました。
被害者は3月上旬、インスタグラムで知り合った相手から「会社を経営しているなら資産を増やしたほうがいい」などと、暗号資産の投資話を持ちかけられたとのこと。それに乗った男性は4月中旬までに複数回にわたり、指定されたアプリで暗号資産約3000万円相当を送金してしまったのです。
その後、預けていたお金を引き出そうとしてできず、相手から「出金するにはさらにお金がいる」と言われ、不審に思い警察に相談して被害が発覚しました。実に典型的なSNS型投資詐欺といえるでしょう。警察は詐欺事件として捜査を進めています。
■社会的地位のある人が詐欺被害にあうと、信用を失いかねない！
今回の事件の大きな特徴……というより憂慮すべき点は、被害者が会社経営者であるということです。「詐欺師がお金を持っていそうな人を狙うのは当然では？」と思うかもしれませんが、問題はそこではありません。
前述したように、近年ではSNSを利用した詐欺事件が多発しています。そのため、詐欺事件の報道や啓発活動も盛んに行われていますし、多くの人が「美味しい話」に注意するようになっています。被害者は経営者ですから、そういった社会情勢を把握し、人一倍気をつけなければいけない立場です。
しかし、被害者は実際に会ったこともない相手に、約3000万円という大金を騙し取られてしまいました。社会経験の浅い若者や、判断能力の低下した高齢者が引っかかったのであれば、ある程度仕方がないかもしれません。が、「50代の会社経営者」が引っかかったというのは、あまり格好のつかない話です。
報道では被害者の実名や経営する会社は公表されていないものの、もしかすると周囲には知られてしまっているかもしれません。仮に「こんなあからさまな詐欺に引っかかるような人が経営している会社」という風評が流れれば、本人はもちろん会社自体の信用が失われる可能性があります。
つまり、社会的地位のある人が詐欺に引っかかると、本人の問題だけでは済まされないのです。誰と付き合おうと、どんなSNSを使おうと個人の自由ですが、一定のリスクが伴うことを肝に銘じておかなくてはなりません。
対策としてはまず、SNSで知り合った相手が「美味しい話」を持ちかけてきたら、100％詐欺だと思うこと！ 会ったこともない相手に指示されるがまま、大金を送金してしまうのは絶対にNGです。もしそういう話をされたら、遠慮なく警察に相談してみてください。「それは詐欺ですよ！」と止めてくれるはずです。
では、相手が実際に会ってくれた場合はどうでしょうか？ このケースでも、原則として相手を信用してはいけません。相手の出してきた名刺や話の内容が本当だとは限りませんし、そもそもSNS上でやり取りしていた本人だという保証もないからです。
そこで、どうしても相手のことを信じたい気持ちがあるなら、探偵に素行調査を依頼してみましょう。「住所氏名や職業が嘘」「怪しい人たちと付き合いがある」といった情報がつかめれば、その時点で詐欺だと判断できます。詐欺被害にあうのに比べれば、ずっと小さいコストと手間で済むので、まずは相談してみてください。
■詐欺調査は、スマイルエージェント本部にお任せ！
投資詐欺やロマンス詐欺の増加は、SNSの負の側面です。今後もこういった被害は加速度的に増加していくと考えられるため、私たちは常に警戒しつつSNSを利用しなくてはなりません。
もし「美味しい話」を持ちかけられたら、一旦立ち止まって考えてみること。そして、状況次第で警察や探偵を頼ることが何よりも大切です。お困りの際は、スマイルエージェント本部までお気軽にご相談ください。
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