
前回のコラムでは、静岡県富士市で発生した投資詐欺事件を取り上げました。SNSを利用した詐欺事件は年々増加しており、弊社が拠点を置く静岡県も例外ではないことがわかります。
詐欺師は巧みな話術で自分を信用させようとしてくるため、その手口を知っておくことが被害を防ぐ上で重要です。そこで今回は、上記の事件とほぼ同時期に沼津市で発生した投資詐欺事件を参考に、詐欺対策のポイントをチェックしておきましょう。
【参考】
■会社役員の男性が、LINEで知り合った相手に3000万円を騙し取られる
2025年4月、静岡県沼津市に住む40代の会社役員の男性が、SNSを利用した投資詐欺の被害にあい、大金を騙し取られていたことがわかりました。被害額は約3000万円で、警察は詐欺事件として捜査しています。
被害者は3月下旬、「投資研究会」のメンバーを名乗る人物とLINEで知り合ったそうです。この人物から「特別枠で株式を購入できる」などと、おいしい投資話を持ちかけられた被害者は、話に乗って連絡を取り合うようになりました。そして、この人物に指示されるがまま、4月下旬までに4回にわたり、指定された口座に合計約3000万円を振り込んでしまったのです。
もちろん、この投資話は全部嘘! 男性は家族から「詐欺ではないか」と指摘され、4月28日に警察に相談して被害が発覚しました。逆にいうと、家族から指摘されるまでは詐欺師を信じ込んでいたわけです。実際に会ったことすらない相手なのに……。
ちなみにこの事件、「発生が2025年3月」「被害者は比較的若い会社役員の男性」「被害額が約3000万円」「複数回に分けて入金」など、多くの点が富士市の事件と共通しています。似たような事件がほぼ同時期に静岡県内で起きている辺り、いかにこの手の犯罪が増加しているのかがわかります。
■実在する会社の名前を出されても信用しない! 「特別」という言葉にも注意!
今回の事件の特徴は、犯人が巧みに被害者を騙して信用を得た点にあります。まず、犯人は「投資研究会」のメンバーを名乗っていたわけですが、おそらく実際に投資の知識を身に着けていたのでしょう。どのようにして知り合ったのかは不明ですが、被害者はやり取りを通じて「この人は信用できる」と思い込んでしまったのだと考えられます。
また、犯人は実在する資産運用会社の株の購入を提案してきており、そのせいで被害者は信用してしまったとのこと。実在する会社や有名人などの名前を出して信用させるのも、この手の詐欺の典型的な手口です。本当にその会社の株が購入できる保証など、一切ないわけですが……。
そこで、このような詐欺から身を守るためのポイントを再確認しておくと、
・SNSで知り合った、実際に会ったことすらない相手を信用しない
・「簡単・確実に儲かる」「今回だけ・あなただけ特別」などと言われたら詐欺だと思う
やはり、この2点に集約されます。特に今回の事件では、「特別枠」という言葉が被害者に刺さったのではないでしょうか。人間は「特別扱い」にとても弱いものです。言葉の響きに惑わされず、「そんなに都合のいい話があるわけがない」と警戒しなければなりません。
それでも相手を信じたい気持ちがあったら、「一度直接お会いできませんか」と提案してみてください。いろいろ理由をつけてそれを拒否するようなら、100%詐欺です。
そして、もし実際に会ってくれたとしても信用せず、探偵に相手の調査を依頼してみましょう。調査の結果、相手の住所氏名・職業等の嘘や、怪しい人たちとの付き合いが判明した場合は、やはり詐欺だと考えるべきです。まずは落ち着いて、探偵や警察に相談を!
■詐欺調査は、スマイルエージェント本部にお任せ!
投資詐欺やロマンス詐欺の手口は年々巧妙化しており、詐欺師はあの手この手でお金を騙し取ろうとしてきます。しかし、「SNSで知り合った相手を迂闊に信用しない」「都合のいい儲け話は詐欺だと思う」という2点が、基本にして最大の対策なのは変わりません。
儲け話に乗るのは、相手の素性を特定できてからでも遅くないはずです。お悩みの際は、スマイルエージェント本部までお気軽にご相談ください。
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