
人間の本性というものは、そう簡単には見抜けないものですよね。普段は真面目に仕事をしている人が、裏では異常な行動を取っていたという話は、決して珍しくありません。
人と交際・結婚するにしても、人を雇用するにしても、トラブルを防ぐためには人間性を確かめておく必要があります。今回は神戸で発生した殺人事件を参考に、素行調査の重要性について考えてみましょう。
【参考】
https://megalodon.jp/2025-1015-1443-57/https://www.asahi.com:443/articles/AST8X34V9T8XOXIE03NM.html
■神戸で女性を殺害した男が逮捕! 過去2回のストーカーの「前科」あり
2025年8月20日夜、兵庫県神戸市のマンションのエレベーター内で、女性が刃物で胸などを刺されて死亡するという凄惨な事件が発生しました。容疑者は東京都新宿区に住む男で、犯行後に現場から逃走し、新幹線で東京へ移動。22日に都内で逮捕されています。
容疑者は事件の3日前に東京から神戸へ移動し、女性を物色していたようです。2日前には被害者を見つけて後をつけ、前日には被害者の職場付近の防犯カメラに10回以上も姿が映っています。そして犯行当日、職場を出た被害者を約50分間尾行し、いわゆる「共連れ」によってマンションに侵入、エレベーター内で犯行に及んだというわけです。
容疑者は被害者を刺したことは認めているものの、「殺意を持っていたかはわかりません」と供述。被害者とは面識がなく、「好みのタイプだと思って」後をつけたと説明しています。事実だとすれば、極めて短絡的かつ凶悪な犯行です。
また、実は容疑者の犯行はこれが初めてではありません。過去2回も、それぞれ別の面識のない女性をターゲットに、「共連れ」をするなどして同じような事件を起こしていたことがわかっています。
1回目の事件は2020年で、神戸市内の女性へのストーカー行為で逮捕→罰金刑に。2回目の事件は2022年で、やはり神戸市内の女性へのストーカー行為を5ヶ月間繰り返した末に、女性の部屋に押し入って首を絞めるなどし、全治3週間の怪我を負わせて逮捕されています。
そして2回目の事件の裁判において、神戸地裁は「再犯が強く危惧されると言わざるを得ない」と述べながらも、反省の態度を示しているとして、懲役2年6カ月・執行猶予5年・保護観察なしという判決を下しました。しかし、容疑者は更生しておらず、執行猶予中に今回の事件を起こしてしまったのです。
■容疑者には「二面性」があった! 「裏の顔」をよく調べるべき
ネット上では、今回の事件を「司法の不始末」とする意見が多いようです。3年前のストーカー事件の判決において保護観察すらつけなかったことで、容疑者が「実質野放し」になり、それが今回の惨事を招いた……という見方は確かに否定できません。果たしてどのような処置が適切だったのか、再検証されるべきでしょう。
また、今回の事件は犯行までの期間が非常に短いのが特徴です。おそらく被害者は容疑者の存在に気づいていなかったでしょうし、結果だけ見ればストーカーというより通り魔に近いものがあります。警察や探偵が介入できるタイミングはなかったといっていいでしょう。よって、この点は掘り下げません。
今回の事件で弊社が注目しているのは、容疑者の「二面性」です。犯行の内容から、容疑者は非常に凶悪な人物に思えるかもしれませんが、実は普段の姿は決してそうではなかったことがわかっています。
容疑者は2回目の事件当時、神戸市の建設会社に勤務しており、事件後は東京に移住して新宿区の運送会社で働いていました。どちらの会社でも勤務態度はよく仕事熱心だったのですが、一方で「嘘つき」な一面があったようなのです。たとえば、
・2回目の事件の後、勤務先の社長に対し「被害者に迫ってはいない」「友達が被害者にお金を貸していたので、そのことについて話し合いに行ったら大声を出された」などと苦しい言い訳をする。
・東京の勤務先の社長からは、資格を取って管理職にならないかと誘われていたが、「前の会社から戻ってきてほしいと言われている」といって拒否→実際はそんな話はないどころか、前の職場の社長は容疑者の連絡先を知らなかった。
・親の介護で300万円の借金があると説明し、社長に自己破産を手伝ってもらっていたが、社長はこの件も今となっては嘘だと感じると証言。
このように、バレバレなものからそれらしいものまで、さまざまな嘘をついています。そして裏では、異常なストーカー行為を繰り返していました。これらの言動は真面目な仕事ぶりとは対照的で、容疑者が二面性のある人物なのは明らかです。
容疑者のような人物を普通に見ていただけでは、表面的な部分に騙されてしまい、後から大きなトラブルに発展するリスクがあります。結婚相手や重要ポストの候補者などは、探偵に依頼して詳しく調査を行い、こういった「裏の顔」がないか調べるのがおすすめです。もちろん、ストーカーの気配を感じたら、すぐに警察と探偵に相談を!
■素行調査やストーカー調査は、スマイルエージェント本部にお任せ!
今回の事件は司法の判断ミスが引き起こしたものかもしれませんが、一方で過去2回にわたって容疑者が逮捕されているのも事実です。法改正等の影響もあって、昔に比べると警察も積極的に動くようになっており、適切に対応すれば高確率で解決できます。
どのようなトラブル対応においても、「情報」は最大の武器です。ストーカー行為の証拠があれば警察は迅速に動けますし、交際相手の素顔を調べれば問題のある人物との結婚を避けることができます。さまざまな調査を行うことができる探偵は、皆さんの強い味方です。お悩みの際は、スマイルエージェント本部までお気軽にご相談ください。






