不倫が原因で離婚すると、子供の親権獲得に影響するの?

探偵の調査などによって不倫が確定し、関係修復も難しい場合は、真剣に離婚を検討する必要があります。この際、大きな問題になるのが子供の親権者の決定です。「不倫をした側が親権を取るなんてとんでもない!」と考える方も多いと思われますが、実際はどうなのでしょうか。ここでは、不倫が親権獲得に与える影響を解説します。

■不倫の事実は、親権者の決定に直接関係しない

最初に結論を言うと、不倫をしたという事実自体は、親権者の決定に影響を与えません。不倫はあくまでも夫婦間の問題であって、子供には直接関係ないからです。不倫をした方の親が親権者になるケースは、実際にいくらでもあります。

 

そのため、不倫の決定的な証拠を入手したからといって、「離婚すれば子供の親権も取れる!」と考えるのは危険です。当事者間の話し合いのみで離婚する協議離婚ならともかく、調停や裁判に持ち込まれると、不倫の事実はほぼ問題にされなくなります。納得いかないかもしれませんが、子供の将来のためにも冷静に対応しなければなりません。

■親権者の決定に関わる4つの原則

親権を獲得するためには、そもそも何を基準にして親権者が決められるのかを知っておく必要があります。基準はいろいろありますが、特に重要なのは以下の4つの原則です。

・母性優先の原則

子供がまだ幼い場合、母親が育てた方がいいとする考え方です。そのため、乳幼児~小学校低学年頃までの子供の親権争いでは、どうしても母親が有利になります。一方、子供が10歳くらいになると、この原則はあまり重視されません。

・継続性の原則

それまで主に子供の面倒を見ていた側が、その後も面倒を見続けた方がいいとする考え方です。日本では、こちらもやはり母親が有利になる傾向にあります。

・兄弟姉妹不分離の原則

兄弟姉妹は離婚後も引き離すべきではなく、なるべく同じ親が育てた方がいいという考え方です。この原則により、2人以上の子供が別々の親に引き取られるケースはあまり見られません。

・子の意思尊重の原則

どちらの親についていきたいのかという、子供自身の意思を尊重しなければならないとする考え方です。特に子供が15歳以上の場合は、必ず意見を聴取しなければならないというルールがあります。

 

その他、それまでの養育実績や健康状態、経済力、離婚後の住環境、子供と一緒に過ごせる時間なども参考とされます。これらを満たしているのであれば、不倫をした親でも親権者になれる可能性は十分にあるのです。

■不倫とセットで発生しやすい問題は、親権獲得に影響する!

ここまで見てきたように、「不倫をした事実自体」は、親権の行方にほとんど影響しません。しかし、不倫をしている時に発生しやすい別の問題は、親権者の決定に影響する可能性があります。特に重く見られるのは、以下のような問題です。

 

・不倫にかまけて家事や育児に参加しなかった

・不倫相手と生活を共にしており、子供と一緒に過ごす時間が短かった

・不倫相手に子供を会わせ、「パパ・ママ」と呼ばせるなどしていた

・子供を虐待していた

 

これらの事実を証明できれば、不倫をされた側が親権を獲得しやすくなります。探偵に不倫調査を依頼する時は、不倫の証拠だけを集めるのではなく、それ以外の問題行動もしっかりと押さえてもらうのがおすすめです。

■素行・不倫調査は、スマイルエージェント本部まで!

不倫問題に限らず、両親が離婚に至った経緯と子供の養育は、基本的に切り離して考えなければなりません。不倫をされた側が親権を勝ち取りたい時は、もう少し踏み込んで情報を集め、自分の方が親権者にふさわしいと証明する必要があります。親権獲得に向けた配偶者の素行調査・不倫調査は、ぜひスマイルエージェント本部にご依頼ください。

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