別居中の配偶者が不倫をした時、慰謝料は請求できるの?

関係が悪化した夫婦は、片方が家を出て行くなどして別居を選択することがあります。中には、別居中に新しいパートナーを見つける人もいるでしょう。配偶者との関係が悪化しているとはいえ、これは問題ないのでしょうか。今回は、別居中の不倫に対する慰謝料請求について解説します。

■長期間の別居中の「不倫」には、慰謝料を請求できないかも!

一般的に、夫婦が長期間別居している場合、「婚姻関係が破綻している」と見なされる可能性があります。これは離婚訴訟を起こすための理由としても使えますが、不倫問題においても大きな意味を持っています。

 

なぜなら、婚姻関係が破綻した後で配偶者以外の人と性的関係を持っても、不倫(不法行為)にはならないからです。この状態で不倫調査を行って証拠を押さえても、不倫に対する慰謝料請求すらできませんから、あまり意味はないかもしれません。

 

ただし逆にいえば、別居期間が短いうちに新たなパートナーを見つけると、それは不倫になるということでもあります。単に別居しているというだけで、不倫が許されるわけではないのです。関係を修復するにせよ離婚するにせよ、別居中の配偶者に怪しい動きがあれば、「関係破綻」と見なされる前に不倫調査を行うのが望ましいでしょう。

■別居前から不倫をしていた証拠を押さえるのは難しい

別居中の配偶者の不倫が発覚した場合、「それって別居前から不倫をしていたのでは?」と疑う方もいるでしょう。もちろん、そのようなケースも実際にあります。この場合は、婚姻関係が破綻する前から別の相手を作っていたわけですから、別居期間が長引いても不倫として追求することが可能です。

 

しかし、「今交際している証拠」を押さえるのは比較的簡単ですが、「交際を始めた時期」を特定するのは簡単ではありません。これを利用し、実際は別居前から不倫をしていたにも関わらず、「交際を始めたのは婚姻関係が破綻した後だから不倫にはならない」と主張する人もいるのです。

 

結局のところ、別居中の配偶者の動きには常に目を光らせておき、怪しい動きがあったらすぐに不倫調査・素行調査を行うのがベストだといえます。不倫が始まったのがいつであろうと、早めに対応することが大切です。

■どのくらい別居すると、婚姻関係が破綻したことになるの?

それでは実際のところ、別居期間がどの程度なら「婚姻関係が破綻している」と見なされるのでしょうか。これは法律で定められているわけではないので、判例を参考にするしかないのですが、実は一概にはいえません。単純な別居期間だけでなく、それ以外の事情も考慮しなければならないからです。

 

たとえば結婚後半年で別居したなど、婚姻期間そのものが非常に短い場合は、別居期間が短くても関係が破綻していると見なされる可能性があります。逆に、結婚10年目で子供もいるような場合は、1年~2年程度別居しただけで関係破綻と見なされることはまずありません。

 

その他、関係を改善しようとする動きが夫婦双方になかった場合や、暴力に耐えかねて家を飛び出した場合などは、比較的早い段階で関係が破綻したと見なされる傾向にあります。こういった問題がない場合に関係破綻と見なされるには、一般的に4年~5年程度の別居期間が必要です。比較的余裕がありますから、手遅れと決めつけずに不倫調査を行いましょう。

■別居中の不倫調査のご相談は、スマイルエージェント本部へ!

別居中は相手の様子がわかりにくくなり、どうすべきか迷っている間に時間だけが過ぎてしまいがちです。もし「婚姻関係が破綻している」と見なされるだけの時間が経過すれば、配偶者が別のパートナーを作っても何も言えません。早めの対策が重要ですから、別居中の配偶者に不倫の兆候があれば、総合探偵社スマイルエージェント本部までご相談ください。

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