人間以外の動物の浮気・不倫事情

私たち探偵が行う調査の大部分は、浮気・不倫調査です。こう聞くと、人間は性的にだらしない生き物だと感じる方もいらっしゃるでしょう。では、他の動物は浮気・不倫をしないのでしょうか? 今回は、人間以外の動物の浮気・不倫事情に目を向けてみましょう。

■人間と同じような配偶システムの動物は少ない

動物の浮気・不倫について語る上で重要なのが、自然界の配偶システム(婚姻形態)です。人間の社会における厳密な意味での浮気・不倫とは、特定のパートナー以外と肉体関係を持つこと(不貞行為)ですが、これは「浮気・不倫はダメ!」という文化やルールがあって初めて成立します。当然ながら、そのルールは動物の種類ごとにまったく異なるのです。

 

よく知られているように、一夫多妻制や一妻多夫制を取る動物はたくさんいますし、一夫一妻制だけれども一定周期でパートナーを変える動物もいます。中には特定のパートナーを持たず自由に繁殖活動をする動物もいて、この場合はもはや浮気・不倫という概念が一切通用しません。

 

ちなみに、同じパートナーと添い遂げる一夫一婦制の動物は、哺乳類に限ると3%程度だとされています。人間と同じような配偶システムの動物は、想像以上に少ないことを留意しておきましょう。

■人間以外の動物でも浮気・不倫をすることはある

それでは実際のところ、人間以外に浮気・不倫をする動物というのは存在するのでしょうか。最初に結論を言うと「います」。一夫一婦制の鳥のヒナの遺伝子を調べた結果、兄妹姉妹の中に父親の異なる個体がいたという調査データがあり、この場合は母鳥に「不貞行為」があったのは疑いありません。

 

一夫一妻制の動物は、哺乳類ならオオカミ・タヌキ、鳥類ならツル・ペンギン・ハクトウワシ、両生類ならセアカサラマンダー、魚類ならウチワシュモクザメなどがいます。これらの動物も、浮気・不倫をする可能性があるのです。もっとも、実際に「不貞行為」があった時、彼らがどのような反応を見せるのかはわかりません。

 

一方、明確に「浮気・不倫はよくない」という文化を持つ動物としては、クロコンドルという鳥がいます。クロコンドルは何と、不倫をした個体に仲間が嫌がらせをする「監視社会」を作り上げているのです。これはオスとメスの比率がほぼ11であるため、あぶれてペアを作れない個体が出ることを防ぐための習性と考えられています。

■実はオシドリは毎年パートナーを変えている

最後に、「おしどり夫婦」の語源であるオシドリの生態に触れておきましょう。オシドリはつがいの仲が非常によいことで有名ですが、実は毎年パートナーを変えるタイプの動物です。その上、オスは抱卵や子育てに参加しません。繁殖期のオスは羽毛の色が変わって派手な姿になり、ペアでいる様子がわかりやすいために、「いつも一緒にいる仲のいい夫婦」というイメージが定着したと考えられます。

 

逆に、人間の考える理想の夫婦像に近い鳥類はペンギンです。前述のように一夫一妻制ですし、基本的にはオスとメスが交代で抱卵します。コウテイペンギンに至っては、産卵で体力を使ったメスがエサを食べに行っている間、オスが単独かつほぼ絶食で60日間も卵を温めるのです。これからはおしどり夫婦ではなくペンギン夫婦と呼ぶべき……かも。

■浮気・不倫に関するご相談は、スマイルエージェント本部へ!

私たちの考える浮気・不倫というものは、あくまでも人間のルールに則ったものだといえます。他の動物を引き合いに出して、浮気・不倫がここまで咎められることを批判する方もいるかもしれません。とはいえ、今の日本において浮気・不倫は不法行為です。パートナーの浮気不倫に気付いたら、自分の幸せのためにも探偵に相談しましょう。

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