文部科学省が2020年10月に発表したデータによると、2019年度のいじめの認知件数は過去最多となったそうです。
少子化が進む日本で、子供の数は年々減っているのに、なぜいじめの件数が増加傾向にあるのでしょうか。
この記事で詳しく解説致しますので、是非最後まで読んでみてください。
いじめの件数は過去最多の61万2,496件
文部科学省が2020年10月に発表した「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」によると、2019年度のいじめの認知件数は過去最多の61万2496件に上るとの結果でした。
いじめは年々増加傾向にあり、前年度と比べると6万8,563件の増加。
毎年、過去最多を更新し続けています。
いじめの学校別の内訳をみると、小学校が最も多く全体の8割を占めています。
さらに、学年別の内訳では小学校2年生が最多で、次いで小学校3年生、1年生と、低学年でのいじめが目立つようになってきました。
いじめが増えた2つの理由
子供の数は減っているはずなのになぜいじめは増えるの?と不思議に思いますよね。
では、考えられるいじめが増えた理由を2つ解説していきます。
1.学校側の隠蔽体質の改善傾向
まず、学校側のコンプライアンス意識の向上が直接の原因と考えられます。
注目すべきなのは、いじめの「認知」件数という所。
昔であれば表に出なかったいじめが学校側に認知され、このような急激な増加が起きていると考えられます。
いじめで自殺した娘を持つ遺族は、いじめ増加の事実を受けて「今までどれだけいじめと向き合ってこなかったかが、よくわかる数字」と、冷評しています。
隠蔽体質であった学校側がなぜ、このようにいじめを認知するように変化してきたのでしょうか。
それには、次でご説明する文科省が出した通知が大きく関係していると言われています。
2.暴力や犯罪行為を含むいじめは警察へ通報
平成19年に文科省が出した「問題行動を起こす児童生徒に対する指導について」内で、いじめを超えた傷害事件、犯罪行為に当たるものは警察に通報するようにと通知をしています。
国が「度を超えたいじめは犯罪と認識し、警察の協力を得るように」と正式に発表しているのです。
金銭を取り上げたり、暴力行為を行う事は犯罪行為に当たります。決して「いじめ」という範囲で納めて良いものではありません。
このように、文科省と警察が厳しく対応した事により、平成19年以降いじめが表面化するケースが増えたと言われています。
それでも、10代~20代の死因第1位は自殺という事実
学校側のいじめへの対応に変化は見られたものの、文科省の同調査内で2019年度にいじめにより自殺した生徒は317人に上るとの発表もあります。
平成以降、いじめによる自殺人数が300人を超えたのは前年度と今年度のみ。やはり深刻な状態である事は変わりありません。
日本の10代、20代の死因の1位は自殺である事からもわかるように、子供のいじめには細心の注意を払う必要があります。
まとめ
文部科学省のデータを元に、いじめ問題の増加について解説致しました。
学校側の対応は年々改善しているものの、まだまだ深刻な状態である事がわかります。
当探偵事務所では、素行調査の一環として「お子様見守り調査」も行っています。
これまで、数多くのいじめ問題を解決してきた実績もございます。
お子様の事で何か気になる事がございましたら、何でもお問合せください。
些細なシグナルに気づく事ができるのは、ご家族だけです。
ご相談料は無料ですので、どうぞお気軽にお問合せください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。