【愛知・不動産会社情報持ち出し】退職・転職する従業員の裏切り行為にご注意ください!

従業員による情報の持ち出しは、しばしばニュースでも取り上げられています。よくあるのは、退職時に顧客情報などを持ち出して、転職先への手土産にしようとするケースです。これから巣立つ会社に対する重大な裏切り行為ですから、決して許してはおけません。今回は、愛知県で発生した事件を参考に、情報漏洩予防の重要性を確認しておきましょう。

 

【参考】

・顧客データを転職先に持ち出した疑い 不動産会社元支店長逮捕

転職先に顧客情報持ち出し 容疑でハウスドゥ元支店長逮捕―愛知県警

・「転職後、期待に応えたかった」 顧客情報を転職先で不正取得か 不動産会社元支店長の男を逮捕

勤めていた不動産会社の顧客情報を転職先に持ち出しか 33歳男逮捕「社長の期待に応えたかった」

「成績を上げたかった」 顧客データを転職先に持ち出した疑い 不動産販売会社の元・店長を逮捕 愛知 (22/01/18 17:11)

■不動産会社の元支店長が、顧客情報の持ち出しで逮捕!

2022年118日、不動産販売大手「ハウスドゥ住宅販売」の元支店長の男が、不正競争防止法違反の容疑で逮捕されました。容疑の内容は20211月下旬、勤務先だった愛知県一宮市の店舗のパソコンを使い、顧客情報などをサーバーにアップ。そのURLを、転職を予定していた別の不動産会社(現在の勤務先)のパソコンに送信し、2月にダウンロードしたというものです。

 

持ち出しの事実は容疑者の最終勤務後、別の従業員がパソコンを調べたことにより発覚。容疑者は28日に懲戒解雇されています。容疑者は「転職後、成績を上げて社長の期待に応えたかった」と話しており、おそらく以前の顧客へのセールスなどを考えていたのでしょう。支店長という立場上、重要な情報にもアクセスできたと考えられ、悪質性は高いといえます。

■容疑者の転職先は情報持ち出しに関与していたのか?

今回の事件で今後問題になりそうなのが、容疑者の転職先が情報持ち出しに関与していたのかどうかです。この点については、今のところ報道されていません。

 

ただ、容疑者は懲戒解雇された翌日、問題の転職先に予定通り就職し、現在まで勤務しています。情報持ち出しが発覚したことや懲戒解雇の事実を、転職先が把握していたのかどうかは不明です。ハウスドゥから確認や苦情の連絡が入っていても、まったく不思議ではないと思われますが……。

 

そもそもこの転職先の社長は、容疑者の知人であり元同僚だといいます。ということは、この社長もハウスドゥの元従業員なのでしょうか? 掘り下げればいろいろな事実が明らかになるかもしれません。事と次第によっては、ハウスドゥが転職先の会社を相手に訴訟を起こす可能性もあり、まだまだ話が大きくなりそうです。

■情報持ち出しを防ぐためには、早めの対応が重要

今回の事件における情報の持ち出し方は、杜撰の一言に尽きます。何しろ、会社のパソコンから直接サーバーにアップした上に、(そのパソコンからなのかは不明ですが)URLを転職先の会社に送ってダウンロードしているのです。痕跡を残し過ぎていますし、持ち出しの動機まで自白しているも同然ですから、あっさり発覚してしまったのも当然といえるでしょう。

 

しかし、すぐに発覚して懲戒解雇までしているにも関わらず、元支店長が逮捕されるまでには約1年かかっています。しっかり証拠を固めて逮捕に踏み切るのは、それくらい大変なことなのです。犯人がもっと慎重な人物であれば、いまだに証拠すらつかめていないかもしれません。

 

皆様の会社でも、怪しい様子を見せている従業員がいたら、すぐに探偵に素行調査を依頼するのがおすすめです。退職が決まっている従業員や、他者の人物と密かに接触した形跡のある従業員は、特に強く疑わなければなりません。会社を守るためにも、早めに対応を取りましょう。

怪しい従業員の素行調査は、スマイルエージェント本部にお任せ!

「やめる会社のことなんかどうでもいい、それより自分の今後や転職先の業績が重要だ」。このような考えを持つ人は、残念ながら少なからず存在します。表沙汰になっていないだけで、情報の持ち出しはどの業界でも発生しているのです。従業員が不審な様子を見せている時は、ぜひスマイルエージェント本部に素行調査をご依頼ください。

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