ソフトバンクも被害にあった! 社員の機密情報持ち出しに注意

企業にとって、情報はまさに命です。最新技術や営業上の秘密、顧客情報などが漏洩してしまえば、大変な損害をもたらします。外部の人間はもちろんですが、社内の人間による情報持ち出しにも注意しなければなりません。今回は実際に起きた事件を元に、怪しい動きを見せている社員への対処法をご紹介します。

■ソフトバンクの元社員が、技術情報を持ち出して逮捕!

2021年112日、驚くべきニュースが世間を駆け巡りました。ソフトバンクの元社員が、5Gなどに関する技術情報を不正に持ち出したとして、不正競争防止法違反の疑いで逮捕されたのです。

 

この社員は2019年末に退職していたのですが、20202月になって、技術情報の不正な持ち出しが発覚。ソフトバンクから相談を受けた警視庁が捜査を進めており、ついに逮捕に至ったのです。犯人はソフトバンクに在籍中、ネットワークの構築に関わる業務を担当していたといいますから、重要な情報にもアクセスできたのでしょう。それを持ち出しただけでも、十分問題なのですが……。

【参考】 5G情報持ち出し容疑 ソフトバンク元社員逮捕、警視庁

【参考】楽天モバイルへ転職した元社員の逮捕について

■犯人の転職先は楽天モバイル。引き抜きの疑いも?

この事件の真に悪質な点は、犯人の退職後の行動にあります。何と犯人は、ソフトバンクを退職した直後の20201月から、競合他社である楽天モバイルで働いていたのです。警察の捜査の結果、ソフトバンクから持ち出したと思われる情報が、楽天モバイルの業務用パソコンに入っていたことも判明しています。

 

つまり犯人は、ソフトバンクの機密情報を手土産とし、楽天モバイルに引き抜かれた可能性があるのです。ソフトバンクは、持ち出された営業秘密を楽天モバイルが利用しているとして、利用停止や廃棄を求める民事訴訟を起こす予定とのこと。楽天モバイル側は情報の利用を否定していますが、争いは長く続きそうです。

■社員が不審な動きをしている時は、探偵の調査がおすすめ

今回の事件では、楽天モバイルに悪質な引き抜きの疑いがかかっている一方、ソフトバンクの情報管理体制にも疑問が投げかけられています。ネットワーク技術の担当者のやったこととはいえ、重要な情報を簡単に持ち出されているからです。一部メディアは、「産業スパイと呼ぶにはあまりにもお粗末」と辛辣な評価を下していました。

 

大手通信事業者であるソフトバンクでさえこの有様なのですから、中小企業の機密情報などは、もっと簡単に盗めてしまうかもしれません。また、ソフトバンクの場合は警察が迅速に動いてくれましたが、中小零細企業でも同じような動きが期待できるでしょうか? 万が一の事態に備え、どの企業でも自己防衛策を立てておく必要があります。

 

そこで、頼りにしていただきたいのが探偵です。探偵は警察と異なり、証拠がまったくない状況や事件性がないケースでも、社員の素行調査を行うことができます。社内での様子が不審、ライバル企業と接触している、機密情報を勝手に持ち出した形跡がある……。そんな社員がいたら、探偵の調査で実態を明らかにし、会社への損害を防ぎましょう。

■怪しい社員の素行調査は、スマイルエージェント本部まで!

産業スパイなどという言葉は、ドラマや小説でしか聞いたことがないという方もいるかもしれません。しかし、機密情報の漏洩は決して珍しい話ではなく、今もどこかで発生しているのです。社員が情報を漏らしている疑いがある時は、ぜひスマイルエージェント本部にご連絡ください。ご相談やお見積りは無料で承っております。

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