中国でモバイルバッテリー型盗聴器の製造・販売業者が摘発

みなさんは盗聴器と聞いて、どのような形状のものを思い浮かべますか? いかにも「それらしい」機械を想像する方もいるかもしれませんが、本当に注意が必要なのは、身近なものに偽装した盗聴器です。今回は中国の事例から、偽装した盗聴器の怖さをご紹介します。

 

■中国でモバイルバッテリー型盗聴器の製造・販売業者が摘発!

令和323日、中国の深センで盗聴器を製造・販売していた業者が摘発されたという報道がありました。逮捕者は28人、押収された端末は2000個以上にも上ります。中国全土に被害が及んでいるといいますから、今後もさらに捜査が進むかもしれません。

 

では、この盗聴器がどのようなタイプだったのかというと、何とモバイルバッテリー型。盗聴器といえば、自宅や車に仕掛けられるイメージがあるかもしれませんが、このタイプなら鞄に入れて持ち歩いてしまうことが多いはずです。こうなると、もはやどこにいようと盗聴の脅威にさらされてしまうことになります。

【参考】中国で盗聴器の仕込まれたモバイルバッテリーが騒動に

■最新の盗聴器は安価で高性能。iPhoneに仕込まれたケースも

今回問題になったモバイルバッテリー型盗聴器は、CCTV(中国中央電視台)が実物を入手し、レビューを行なっています。それによれば、この盗聴器は50デシベル(普通の話し声程度)以上の音量で起動し、会話の録音とデータ転送を行うとのこと。GPSによって位置情報や移動経路まで把握できるそうですから、行動が筒抜けになってしまいます。

 

その上、モバイルバッテリーから給電されるため、電池切れになることもありません。仕込まれている基板自体は非常に小さいので、他の製品にも応用が利き、USBアダプター型やUSBケーブル型が実際に販売されています。ロシアでは、盗まれたiPhoneにこの基盤が仕込まれていたケースもあったとのことです。

 

そして、価格も日本円で5000円程度と非常に安価。未成年でも手が届く金額ですし、知識があれば電化製品の内部に仕掛けることもできます。このように最近の盗聴器は、とても高性能かつ身近な存在になってしまっているのです。

 

■盗聴器自体は違法ではなく、一般に流通している

盗聴器については、「いくら安くてもそう簡単に入手できないのでは?」と感じる方もいると思われます。しかし、現在の日本において、「盗聴器自体」は違法な存在ではありません。主に防犯用として一般に流通しており、インターネットなどで簡単に購入できます。今回中国で摘発された端末も、本来は電動スクーターの盗難対策として作られたものでした。

 

そのため、盗聴器自体を取り締まるのは難しく、誰でも仕掛けることができるのが現状です。自分の言動を他人に把握されている可能性があるなら、身の回りのものをすべて疑ってみなければなりません。探偵に調査を依頼すれば高確率で発見できるので、不安を感じたらすぐに相談するのがおすすめです。

 

■盗聴器発見調査は、スマイルエージェント本部まで!

盗聴器は、今後もさらに小型化・高性能化していく可能性があります。将来的には、自力で発見するのが不可能なレベルにまで進化するかもしれません。確実に発見するためには、探偵の盗聴器発見調査がおすすめです。自分の行動や会話を誰かに把握されていると感じたら、すぐにスマイルエージェント本部にご相談ください。