盗聴器の設置や情報の無断持ち出しといった行為は、セキュリティ体制に穴があった場合に発生しやすくなります。といっても、「厳重な警備に穴があった」などというケースばかりではありません。
実際には、警備や情報管理がまともに行われておらず、盗聴や情報持ち出しが「やりたい放題」になっているケースも多いのです。今回は、マンチェスター・ユナイテッドが盗聴被害にあった事件を参考に、盗聴対策の重要性について考えてみましょう。
【参考】
■マンチェスター・ユナイテッドのロッカールームが盗聴被害に!
イングランドのマンチェスター・ユナイテッドFCといえば、サッカーに詳しくない人でも知っているほどの名門クラブチームです。かつて香川真司選手が所属していたことでも有名ですよね。
そんな名門チームが2024年10月6日、盗聴の被害にあっていたことがわかりました。盗聴器が仕掛けられていた場所は、試合が行われていたスタジアムのロッカールームです(発見の経緯等は不明)。盗聴器は携帯電話タイプで、盗聴したい時にだけ別の端末から電話をかけ、マイクを起動させていました。
犯人はユナイテッドのサポーターで、試合の2日前にスタジアムのスタッフを騙して侵入し、盗聴器を仕掛けたとのこと。動機は単なる興味本位で悪意はなく、エリック・テン・ハグ監督がどのような指示を出しているのか知りたかっただけのようです。
とはいえ、悪質な行為には違いありません。録音されたデータには、監督や選手の声がはっきり入っていたそうなので、流出する前に犯人を確保できたのは不幸中の幸いといえます。
■施設のセキュリティは万全に! 定期的な盗聴器発見調査も有効
今回の事件において1番悪いのはもちろん犯人です。しかしながら、チームやスタジアムの責任も厳しく追及されるべきでしょう。そもそも、単なるサポーターが簡単にロッカールームまで侵入できていること自体がおかしいのです。警備体制に問題があったといわざるをえません。
実はユナイテッドは、5月にも悪質ないたずらの被害にあっています。YouTuberがこっそりとチームバスに乗り込み、座席に座るという事件が発生していたのです。これを受けて各クラブチームに注意喚起がなされていたにもかかわらず、今回の盗聴事件が起きてしまったことで、セキュリティの甘さが露呈しました。改善は急務です。
もちろん、このようなトラブルは、一般企業においても十分起こりえます。対策としては、何よりもまず警備体制を整えて、部外者が簡単に侵入できないようにすることです。内部においても、重要性の高い場所には許可を持つ人しか入れないようにするなど、セキュリティを徹底すべきでしょう。
ただ、最近の盗聴器は小型化・高性能化しており、誰でも簡単に設置できてしまいます。出入りの業者などがサッと設置することもできますし、内部の人間が悪意をもって設置すれば防ぎようがありません。
そのため、万全を期すのであれば、定期的に盗聴器発見調査を行うのがおすすめです。「念のため」の調査で、本当に盗聴器が出てきた事例はたくさんあります。まずは探偵に相談を!
■盗聴器発見調査は、スマイルエージェント本部にお任せ!
現代では、誰が・いつ・どこで盗聴の被害にあってもおかしくありません。動機も情報の持ち出しだったり、ストーカーだったり、単なる興味本位だったりとさまざまです。そして、どのようなケースであれ、盗聴の可能性が浮上したらすぐに対応する必要があります。お悩みの際は、スマイルエージェント本部までお気軽にご相談ください。