非通知電話はなぜかかってくる? 相手を特定することは可能?

相手の電話番号を表示させない「非通知電話」は、とても不気味で迷惑なものです。ほとんどの方はかかってきても無視していると思われますが、そもそもなぜ非通知電話がかかってくるのでしょうか。ここでは、非通知電話がかかってくる理由や、相手を特定できる可能性について解説します。

■非通知電話のほとんどは犯罪や迷惑行為が目的

非通知電話というものは、自分の連絡先を隠していることから想像がつく通り、何かしらの悪意を持ってかけてきているケースが大半です。非通知にして電話をかける理由としては、主に以下のものが考えられます。

・詐欺
いわゆる特殊詐欺などの電話の場合、犯罪が目的なのですから自分の正体を隠すのは当然です。お金の振り込みなどの重要な話を非通知でかけてくること自体、怪しいと考えなければなりません。

・いたずら、嫌がらせ、ストーカー
恨みを持つ人物やストーカーなどから電話がかかってくる場合もあります。相手を困らせることや自分の存在を認知させることが目的なので、たとえ無視していても際限なくかかってくるケースが多いのが厄介なところです。

・空き巣などの在宅確認
非通知電話の中でも特に恐ろしいのは、家に人がいるのかどうかを確認するために、空き巣や強盗がかけてくるケースです。もう少し穏便なケースとしては訪問営業などがありますが、迷惑なのは変わりません。

・電話の利用情報の調査
その電話番号の利用情報を確認するため、調査会社が電話をかけてくる場合もあります。着信可能なら使われている番号ということですし、「この電話番号は現在使われておりません」とガイダンスが流れるなら使用不能ということです。いわゆるワン切りは大抵このケースで、情報は他の会社に売却されるため、さらなる被害につながるおそれもあります。

■探偵や警察でも、非通知電話の相手の特定は原則不可能

非通知電話がかかってきた時は「気持ち悪い。警察に相談して相手を特定できないものか?」と考える方もいるでしょう。しかし、残念ながらそれは原則としてできません。相手の電話番号を知るには裁判所の開示命令が必要ですが、お店や会社に執拗な非通知電話がかかってきて威力業務妨害に該当するのでもなければ、まず認められないからです。

もちろん探偵も、相手の電話番号を直接的に特定する権限や道具などは持っていません。できるとしたら、相手の正体に心当たりがある場合に、素行調査を行って電話をかけている時刻を記録し、それを非通知電話がかかってきた時刻と照合するくらいです。「相手の正体を特定できます!」とうたっている探偵は、詐欺の可能性が高いので注意しましょう。

したがって、非通知電話がかかってきても絶対に出ないことが、最も確実な対処法だといえます。もし出てしまったとしても、自分の名前や住所などの個人情報は口にしてはいけません。携帯キャリアのサービスやアプリなどを使って、非通知電話の着信自体を拒否するのも有効です。

■あまりにしつこい非通知電話には要注意

非通知電話は、反応さえしなければそれ以上被害が拡大することはほとんどありません。ただ、あまりにしつこくかかってくる場合は注意する必要があります。このようなケースは嫌がらせ目的やストーカーである可能性が高く、無視することで恨みを増大させたり逆上させたりする場合もあるからです。

そのため、非通知電話自体には反撃できなくても、別の対策を考えなければなりません。警察に相談するのに加え、犯人の可能性が高い人物がいるなら、その人の素行調査を探偵に依頼してもいいでしょう。

また、自宅に防犯カメラを設置して犯人を牽制するのも有効です。あえて電話に出てみて、相手の反応を確認するという方法もあります。非通知電話は嫌がらせの入り口に過ぎないと考え、早めに対策を講じてください。

■嫌がらせの被害にあっているなら、スマイルエージェント本部にご相談を!

誰もが携帯電話を持つようになった現代では、いつどこにいても非通知電話・迷惑電話がかかってくる可能性があります。基本的には無視で構いませんが、嫌がらせやストーカーが疑われるのであれば、もう少し踏み込むのが望ましいでしょう。不安を感じた時は、お気軽にスマイルエージェント本部までご相談ください。

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