いわゆる「美人局(つつもたせ)」事件は、昔からしばしば発生しており、現代ではマッチングアプリを介したケースが目立ちます。最近の事例としては、2024年7月に大阪で発生した事件があり、当コラムでも取り上げました。
実は大阪では、8月の後半にも美人局事件が発生し、複数名の逮捕者を出す事態になっています。今回はこの事件を参考に、「出会い」によるトラブルから身を守るための方法について考えてみましょう。
【参考】
■道頓堀の「グリ下」で美人局行為をした男女4人が逮捕
2024年8月23日、22歳の建設作業員の男と16歳の少女ら合わせて4名が、強盗傷害の疑いで逮捕されました。容疑の内容は、22日の午前2時半頃、マッチングアプリで呼び出した男性に暴行を加えるなどして、美人局の手口で金品を奪おうとしたというものです。
警察によると、被害者は16歳の少女とマッチングアプリを通じて知り合い、大阪・道頓堀のグリコ看板下のエリア(いわゆるグリ下)で深夜に待ち合わせをしました。ところが、行ってみたら容疑者の男らに囲まれてしまったのです。「やられた!」と思ったことでしょう。
容疑者らは「人の女に手を出すな」などといって、被害者の頭をビール瓶で殴るなどの暴行を加え、金品を奪おうとしました。しかし、被害者は頭に怪我をしたものの命に別状はなく、その場から逃げて近くの交番に駆け込むことに成功。その結果、事件が発覚して容疑者らが逮捕されました。
警察の調べに対し、22歳の男は容疑を認めている一方、他の3人は「強盗までは考えていなかった」などと容疑を一部否認しているとのことです。典型的な美人局事件ですから、余罪も含めてしっかりと調べるべきでしょう。
■マッチングアプリで知り合った相手と会う時は慎重に!
今回の事件において、1番悪いのが容疑者の4人であることは言うまでもありません。しかしながら、被害者の行動にもかなり危ういものがあります。
何しろ、マッチングアプリで知り合っただけの相手に呼び出され、夜中の2時半に治安の悪い場所に行くという、危険極まりない行動に出ているのです(グリ下は東京でいうトー横)。結果として、運よく助かったとはいえ、ビール瓶で頭を殴られるという非常に危険な目にあいました。そこまでして相手に会いたかったのでしょうか……。
そもそも、18歳未満の少女がマッチングアプリを使っている時点でおかしいのです。他人の身分証を使って登録したのでしょうか? それとも、何らかの方法で年齢を偽ったのでしょうか? いずれにせよ、マッチングアプリにはこのような悪意を持つ利用者がいることも、常に意識しておかなければなりません。
前回の事件は、相手の家に行って肉体関係を持ったら夫が入ってきて……というパターンでしたが、今回の事件は「呼び出されて行っただけ」でこの有様です。もはや、マッチングアプリで知り合った相手と、よく考えずに会うこと自体が危険といえます。
対策としては、まず相手と会うなら安全な場所を選ぶこと。迂闊に関係を深めようとしないこと。そして、相手の素性をしっかり確認すること。これだけやってようやく最低ラインです。もし相手の素性や言動に不審な点があれば、探偵に素行調査を依頼し、本当に信用できる相手なのかを確かめましょう!
■素行調査は、スマイルエージェント本部にお任せ!
現代において、マッチングアプリはまったく珍しいものではなくなっています。今回の被害者も、おそらく気軽に利用していただけなのでしょう。そこに危険が潜んでいるということを忘れてはなりません。安全に利用したければ、探偵の調査を活用すべきです。お悩みの際は、スマイルエージェント本部までお気軽にご相談ください。