
ここ最近、マダニが媒介する感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」の感染事例が各地で報告されています。当コラムでも、ヒトやネコが感染・死亡したニュースを過去にご紹介しました。
マダニは身の回りの草むらなどに普通に生息しているため、脱走したペットが感染してしまうリスクも十分にあり、注意が必要です。今回は、このマダニ感染症の感染者数が過去最多になったという報告を参考に、迅速なペット捜索の重要性について見ていきましょう。
【参考】
・https://megalodon.jp/2025-1025-0752-37/https://newsdig.tbs.co.jp:443/articles/mbc/2227726?display=1
■2025年のSFTS感染者数は8月時点で過去最多! 全国各地で確認
2025年8月19日、厚生労働省所管の国立健康危機管理研究機構(JIHS)は、SFTSの2025年の累計患者数が、速報値で135人になったと発表しました。これは2023年の134人を上回り、過去最多です。死者もすでに10人を超えています。
今年のSFTSの感染状況は、ただ数が多いだけでなく、全国各地で報告が相次いでいることが大きな特徴です。もともとSFTSは西日本での感染事例が多かったのですが、今年は8月に北海道で初の感染者が出ています。また、東京では10月に、飼育されていたイヌの感染が初めて確認されています。
そして、弊社が拠点を置く静岡県でも、10月24日に男女3人がSFTSに感染したとの発表がありました。静岡県内でのSFTSの感染者数は今年に入って10人目で、やはり過去最多です。こうなると、全国どこでも感染リスクがあると考えなければなりません。
SFTSの感染がここまで広がっているのには、マダニの宿主となる野生動物の分布拡大や地球温暖化など、いろいろな要因が考えられます。認知度が向上したことで感染に気づきやすくなったという見方もできるのですが、マダニの生息域が広がっているのは確かです。
■いつまでも暑さが続き、マダニの活動も長期化! 要注意!
さて、マダニは春~秋に盛んに活動し、寒い冬には活動が鈍くなりますが、近年は秋になってもなかなか気温が下がらない年が増えています。これはつまり、マダニの活動期間が長くなるということです。同じく厄介な虫の蚊は、猛暑の影響で秋になってから活動が活発化していることがわかっています。
実際2025年も、10月中旬頃までかなり暑い日が続きましたよね。足元では少し寒さがやってきていますが、平年より気温が高い傾向は続きます。静岡県内では、11月になっても最高気温20℃超えの日が続くとみられており、マダニは当分元気に活動するでしょう。
よって、イヌの散歩中などはなるべく草むらに近づかず、飼い主は肌の露出の少ない服装で出かけることが大切です。また、以前のコラムでも触れた通り、ペットは室内飼育を徹底しましょう。
そして、万が一ペットが脱走してしまったら、探偵のペット捜索調査を利用するなどして、一刻も早く確保すること! 発見が遅れれば遅れるほど、ペットがマダニに噛まれてSFTSに感染するリスクは高まります。
現状、マダニの予防薬はあってもSFTS自体のワクチンは存在しないため、マダニとの接触を防ぐことが最大の予防策です。最速でペットを探し出すためにも、脱走時にはぜひ探偵に相談してみてください。
■ペット捜索調査は、スマイルエージェント本部にお任せ!
マダニや宿主となる野生動物の生息域は、今後も拡大していくと考えられます。ヒトやペットのSFTS感染も増加し、まったく他人事ではなくなると思っておかなければなりません。
感染症に限らず、脱走したペットは常に危険にさらされています。時間が経過すれば無事に発見される確率はどんどん下がっていきますから、すぐに捜索を開始することが何よりも大切です。お困りの際は、スマイルエージェント本部までお気軽にご相談ください。








