【続報】データの不正入手でかっぱ寿司の社長らが逮捕! 転職・退職した人物の行動に警戒を!

もう1年以上前の話になりますが、回転寿司チェーン「かっぱ寿司」の運営会社の社長が、古巣の「はま寿司」から不正に情報を入手するという事件が発生しました。当コラムでも以下の記事で取り上げています。

【かっぱ寿司・データ不正入手】役員や管理職の転職後の動向に注意!

 

はま寿司からの刑事告訴を受けて警察が捜査を続けていましたが、先日ついにかっぱ寿司の社長ら3名が警視庁に逮捕されました。今回はこの事件を参考に、情報の不正持ち出し対策の重要性を改めて確認しておきましょう。

 

【参考】

かっぱ寿司運営会社社長逮捕!持ち出し情報複数幹部で共有か?

かっぱ寿司社長「他社の売り上げ知っても仕方ない、脇が甘かった」…元部下からパスワード聞き出す

【回転ずし戦争】「かっぱ寿司」社長ら3人逮捕へ 「はま寿司」の機密不正入手か

 

かっぱ寿司」社長を逮捕 前職「はま寿司」データを不正に持ち出しか...背景に回転寿司業界の熾烈な競争

■発覚から13ヶ月、かっぱ寿司の社長らがついに逮捕

2022年930日、かっぱ寿司の運営会社である「カッパ・クリエイト」の社長・田辺公己容疑者が、不正競争防止法違反(営業秘密領得など)の容疑で逮捕されました。容疑の内容は既報の通り、はま寿司の元役員という立場を利用し、はま寿司の売上や原価といった営業秘密を不正に持ち出したというものです。

 

また、田辺容疑者からデータを受け取ったカッパ社の商品企画部長の男も、同法違反容疑で逮捕。はま寿司時代の元部下の男も、データの閲覧に必要なパスワードを教えるなどしたほう助容疑で逮捕されています。その上、他の幹部2名にもデータが共有されていたことが判明しているため、さらに逮捕者が増えるかもしれません。

■不正の動機は「回転寿司戦争」? 組織ぐるみの疑いも

今回の事件の背景には、回転寿司チェーン業界の激しい争いがあったとみられています。現在、かっぱ寿司の売上は業界4位に甘んじており、頻繁に社長が交代するなど厳しい状況に置かれていました。ライバル企業から移ってきた立場である田辺容疑者も、結果を出さなければならないという強いプレッシャーにさらされていたのかもしれません。

 

また、複数の幹部にデータが共有されていたことから、警視庁はカッパ社がデータを活用していたとみています。ライバル企業の機密情報を入手することで、競争で優位に立とうとしたのでしょう。つまり、不正が組織ぐるみだった可能性が高いわけです。警視庁は法人としてのカッパ社も立件する方針で、もしそうなれば同社にとっては大打撃となります。

■世の中が混乱すれば不正に手を染める人も増える。早期対応が重要

2020年以降、新型コロナウイルスの流行によって、飲食店をはじめ多くの企業が厳しい状況に置かれています。さらに原材料費や人件費、電気代なども高騰しており、「生き残り競争」が加速しているのは間違いありません。このような状況では、「不正な手段を使ってでも……」と考える人は当然増えるでしょう。

 

つまり、転職・退職した関係者の動向や、不審な動きを見せている従業員には、今まで以上に目を光らせなければならないのです。データのやり取りは社内の端末を調べればわかりますが、社外の人物との接触は現場を押さえなければ証明できません。

 

また、今回の事件が発覚から逮捕まで1年以上かかったことからもわかるように、確実な証拠固めには非常に時間がかかります。長期間気づかずにいると証拠を隠滅されてしまう可能性もあるため、迅速な対応が重要です。関係者に「裏切り者」がいる気配があるなら、早い段階で探偵に調査を依頼し、行動・転職先・接触した人物などを調べ上げましょう。

■転職・退職した関係者の素行調査は、スマイルエージェント本部にお任せ!

売上や原価などのデータは、競合他社にとっては喉から手が出るほどほしい情報です。それを売り渡す、あるいは持ち出して利用するといった行為は決して許されません。もし怪しい動きを見せている(元)関係者がいたら、すぐにスマイルエージェント本部までご相談ください。プロの知識と技術によって、対象者の行動や人間関係を徹底的に調査いたします。

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