盗聴器はあなたの身近にある! 発見の方法や探偵の調査のメリットを解説

『盗聴』は、他人の会話や通信の内容を無断で聞いたり録音したりする、とても悪質な行為です。

 

個人的な会話を勝手に聞かれるのは、それだけでも恐ろしいもの。

 

その上、盗聴された内容をもとに、さらなる嫌がらせや脅迫を受けることもあります。

 

また、企業の機密情報が漏洩すれば大きな被害を受け、社会的な信頼も失うでしょう。

 

もし盗聴の被害にあっている可能性があるなら、すぐに盗聴器を発見し、適切な対応を取ることが大切です。

 

ここでは、盗聴器が仕掛けられる理由や発見する方法、探偵に盗聴器発見調査を依頼するメリットなどについて詳しく解説します。

■盗聴器は身近な存在! なぜなら売買や設置は合法だから

最初に知っておいていただきたいのは、盗聴器は非常に身近な存在だということです。

 

盗聴という犯罪や盗聴器という機器については、

 

「知っているけど、自分には関係ない」

 

「盗聴器なんて、一般の人が簡単に入手できるものじゃないでしょ?」

 

このように考える方も少なくないと思われます。しかし、それは大きな間違いです。

 

なぜなら、日本において盗聴器の『売買』および『設置』自体は合法だからです。現実として、盗聴器はネット通販や専門店で簡単に購入することができます。日本で販売される盗聴器の数は、年間30万個とも40万個ともいわれているほどです。加えて、ほとんどの盗聴器は設置方法や使い方も簡単で、誰でも扱うことができます。

 

「どうして規制されないの?」と思うかもしれませんが、『盗聴』という行為の本質は『他人の会話を許可なく聞くこと』です。もし盗聴という行為そのものを規制してしまうと、他人のヒソヒソ話をつい聞いてしまった人や、他人の通信を偶然傍受してしまった人まで罪に問われかねません。そのため盗聴という行為、そして盗聴器の売買・設置そのものは規制されていないのです。

 

もちろん、実際に盗聴器を設置しようとすると、多くの場合は有線電気通信法違反や住居侵入罪、器物損壊罪などに抵触します。さらに、盗聴で得た情報を悪用すれば、電波法違反や脅迫罪、恐喝罪、強要罪、名誉毀損罪、そしてストーカー規制法違反などに該当するため、決して野放しというわけではありません。

 

しかしながら、盗聴器自体があまりにも簡単に入手できてしまうことから、やろうと思えば誰でも盗聴行為ができてしまうのも確かです。私たちは、誰もが盗聴の被害にあう可能性があるということを、しっかりと認識しておく必要があります。

■誰が何のために? 盗聴の目的と犯人像

盗聴器が身近な存在だと知っても、「自分には盗聴される理由がないから関係ない」と考える方もいると思われます。しかし、盗聴はさまざまな理由で行われるものです。見ず知らずの人物から、まったく予想外の理由で盗聴器を仕掛けられるケースは珍しくありません。よくある盗聴の目的や犯人像としては、以下のものが挙げられます。

 

・嫌がらせのため

最もイメージしやすい盗聴の理由は「嫌がらせ」でしょう。プライベートな会話や他人に知られたくない情報を盗聴し、その内容を被害者本人に伝えたり周囲に流布したりして、精神的なダメージを与えたり名誉を毀損したりするというものです。仲の悪い知り合いやトラブルの相手方など、さまざまな人が犯人として考えられます。

 

・脅迫や恐喝の材料にするため

人に言うことを聞かせたり金銭を脅し取ったりするために、盗聴が行われるケースもあります。どうしても他人に知られたくない秘密を盗聴されれば、犯人の命令を何でも聞かざるをえなくなるかもしれません。

 

・ストーカー行為のため

盗聴はストーカー行為の一種でもあります。ストーカー行為の対象者の行動を把握するため、あるいは対象者の個人的な情報を探り出すために、ストーカーによる盗聴はしばしば行われます。

 

・機密情報を盗み出すため

盗聴の被害にあうのは個人だけではありません。企業や官公庁などが盗聴のターゲットにされることもあります。機密情報が漏洩するのはそれだけでも大問題であり、発覚すれば社会的な信頼を失うでしょう。また、情報を質に取られて脅迫を受けることもありますし、競合他社に取引先や商品の情報を盗まれ、大きな損害を受けることもあります。

 

・家族や知り合いの様子が気になる

家族が悩みを抱えているようで様子が気になるなど、あくまでも善意から盗聴器を仕掛ける人もいます。しかし、どんな理由であれ、勝手に会話を聞いていいことにはなりません。たとえ同居する家族間の盗聴でも、状況によってはプライバシーの侵害に該当します。

 

・不倫・浮気の証拠集めや社員の素行調査

パートナーの不倫・浮気の証拠集めや、社員の素行調査を目的として盗聴器が設置されるケースもあります。これらも動機自体は不純ではなく、自分自身の家のリビングに仕掛ける場合などは合法です。

 

実際に探偵の調査でも、依頼者の許可を得て自宅にレコーダーや隠しカメラを設置する場合があります。しかしながら、他人の鞄の中や車の中など、プライベートなスペースに無断で盗聴器を仕掛けるのはやはり違法です。

 

・興味本位、好奇心

はた迷惑な話ですが、世の中には単なる興味本位や好奇心から盗聴器を設置する人もいます。いわゆる『盗聴マニア』の人たちは、他人の家から会社、お店、役所、病院、学校まで、さまざまな場所に盗聴器を仕掛ける可能性があるため注意が必要です。

■形状による盗聴器の分類~普通は気づかない!?

盗聴器の存在は知っていても、具体的にどのような形状なのかは知らないという方は多いのではないでしょうか。実は、一口に盗聴器といってもいろいろな種類・形状があります。

 

一見しただけでは盗聴器だとわからないものや、普段は目に見えない場所に仕掛けられるものもあるため、十分な注意が必要です。主な盗聴器の種類としては、以下のものが挙げられます。

 

・ボックス型盗聴器

ボックス型盗聴器は、最も一般的な盗聴器の1つです。名前の通り、黒い箱(直方体)の形をしています。電池もしくはバッテリーで稼働するため永続性はありませんが、その分どこにでも設置することができます。

 

・電源クリップ型盗聴器

電源クリップ型盗聴器は、電気配線をワニ口クリップで挟み込むことで稼働する盗聴器です。一般的には、コンセントの裏側に設置されます。設置に多少手間がかかるものの、存在に気づくのは非常に難しく、しかも電気を奪うことで半永久的に稼働します。

 

・固定電話用盗聴器(クリップ型、モジュラージャック型)

固定電話の通話の盗聴に特化した盗聴器もあります。1つはクリップ型で、電源クリップ型と同じような形状をしており、電話線をクリップで挟むことで稼働します。もう1つはモジュラージャックに偽装したタイプで、見た目は本物とほぼ区別がつきません。どちらも電気を奪って半永久的に稼働するのが厄介です。

 

・身近なものに偽装したタイプ(電源タップ型、ペン型など)

ボックス型や電源クリップ型はいかにも「不審な機械」ですが、盗聴器はそのようなものばかりではありません。身近なものに偽装した盗聴器もたくさんあります。

 

代表的なのが電源タップ型の盗聴器です。三叉やテーブルタップ型などいろいろな種類があり、見た目は本物とほぼ同様で、電源タップとしての機能も果たしているため簡単には気づけません。しかも、電源に接続されているので半永久的に稼働します。

 

その他にも、ペン型や電卓型、マウス型、USBメモリ型といった多様な盗聴器があります。ペン型や電卓型は電池で稼働するため永続性はありませんが、どこにでもポンと置くことが可能です。いずれのタイプも、さりげなく設置されれば存在に気づくのは非常に難しいでしょう。

 

・携帯電話やスマホを使用したもの

最近は、携帯電話(ガラケー)やスマートフォンを使った盗聴器も増えてきています。これらを盗聴したい場所に設置しておき、盗聴したい時に電話をかけることで周囲の音声を拾うという仕組みです。電源につないでおけば、やはり半永久的に稼働します。

■電波の種類・出し方による盗聴器の分類~遠くまで届くものも!

盗聴器は、使用する電波の種類やその出し方によっても分類できます。当然、どのタイプなのかによって発見の方法も変わってきます。代表的なものを見ていきましょう。

 

・アナログ式盗聴器

アナログ式盗聴器は、通信にアナログ波を使う盗聴器です。盗聴器の中では最も一般的で種類も多く、価格も安いため多用されています。有効範囲は数十m100m程度で、どれだけ長くても200m程度しか届きません。また、一般的な盗聴器発見器(広域帯受信機)を使えば、比較的容易に発見できます。

 

・デジタル式盗聴器

デジタル式盗聴器は、通信にデジタル波を使う盗聴器です。携帯電話やスマートフォンを使用した盗聴器がこれに該当します。価格は10万円程度と高価ですが、携帯電話の電波が届く場所ならどこでも盗聴ができます。

 

また、デジタル波は一般的な盗聴器では傍受できず、発見には専用の機材が必要です。さらに、デジタル波は暗号化されているため、たとえ傍受しても内容を確認することはできません。アナログ式に比べて発見の難易度が高いといえます。

 

・スクランブル盗聴器

スクランブル盗聴器は、電波の周波数を頻繁に切り替えて発信する盗聴器です。電波を傍受するのが非常に難しいため、専用の機材によって不審な電波が出ているかどうかを調べ、目視によって発見するのが基本です。

 

・リモコン式盗聴器

リモコン式盗聴器は、遠隔操作で電波の発信のONOFFを切り替えられる盗聴器です。電波を発信していない時は、一般的な盗聴器発見器では発見できません。そのため、盗聴されているであろうタイミングを見計らって調査をするか、専用の機材を使う必要があります。

 

・コンクリートマイク

コンクリートマイクは、『直接式盗聴』を行う盗聴器の一種です。壁に当てることで壁を伝わる微弱な振動を拾い、隣の部屋の会話を壁越しに聞くことができます。特殊な聴診器のようなものだと考えていいでしょう。盗聴されている側に盗聴器があるわけではないため発見は困難ですが、壁に防音材を張るなどして防ぐことができます。

■「気のせいかも」は危険! 盗聴の兆候に気づこう

盗聴器を発見するためには、何よりもまず「盗聴されている可能性」に気づくことが大切です。盗聴器が仕掛けられると、身の回りでさまざまな変化が起こることが多く、それらを見逃さないようにすれば盗聴に気づくことができます。以下のような出来事は、いずれも盗聴の兆候なのでチェックしてみましょう。

 

・プライベートな情報や機密情報を他人が知っている

家の中での会話・行動や家族のプライバシーに関することなど、外に漏れるはずのない情報を他人が知っていた場合は、まず盗聴を疑いましょう。会社の顧客情報や商品情報などが流出したとみられる場合も、盗聴の可能性を考慮するべきです。

 

・モノの位置の変化・ズレ、見覚えのないモノがある

盗聴器はテーブルの下やタンスの上・裏側、ベッドの下にコンセントの中など、目立たない場所に設置されるのが一般的です。そのため、盗聴器が設置された後は、家具や家電の位置が微妙にズレていることがあります。ホコリや日焼けの跡から気づくこともできるので、違和感を覚えたら注意深く観察してみてください。

 

また、買った覚えのないものがいつの間にか増えていたら、それは盗聴器(が仕込まれたもの)かもしれません。「こんなものあったっけ?」と疑問を持ち、「まあいいか」で済ませないことが重要です。

 

・テレビやラジオ、固定電話にノイズが入る

盗聴器が電波を発していると、テレビの画面やラジオの音声、固定電話の通話などにノイズが入る場合があります。アンテナに問題はなく、他に電波を発するものもないのにノイズが入ったら、盗聴を疑ってみてください。

 

・同じ人が近所をウロついている、同じ車がよく停まっている

遠くまで電波が届くデジタル式盗聴器を除けば、盗聴器の電波が届くのは100m程度が限界です。そのため、盗聴器の電波を受信するには、どうしても盗聴器の設置場所の近くに行く必要があります。同じ人がいつも近所をウロウロしていたり、同じ車が近所によく停まっていたりした時は、盗聴をしているのかもしれません。

 

・泥棒や不法侵入の被害にあった

何者かが自宅や会社に侵入した形跡がある時は、盗聴器を仕掛けられている可能性があります。「空き巣に入られたみたいだけど、何も盗まれていないから一安心」とは思わないようにしてください。もちろん、窃盗と盗聴器の設置が同時に行われるケースもあります。

 

・ストーカーの被害にあっている

前述したように、ストーカーは対象者の行動パターンや個人的な情報を調べるために、盗聴器を使用する場合があります。つまり、ストーカー行為の被害にあっているなら、他の兆候の有無に関係なく盗聴器の設置を警戒すべきです。

■プロにお任せ! 盗聴器発見調査を探偵に依頼するメリット

盗聴器は、設置が疑われる箇所を地道に探せば、自力で発見することも不可能ではありません。また、あまり特殊ではない盗聴器なら、市販の盗聴器発見機を使って見つけ出すこともできるでしょう。

 

しかし、最もおすすめの発見方法は、探偵の盗聴器発見調査を利用する方法です。探偵の盗聴器発見調査は、自力での調査にはない多くのメリットを備えています。主なメリットを挙げてみましょう。

 

・盗聴器を見逃さずに発見できる

探偵に依頼する最大のメリットは、どのような盗聴器でも見逃さずに発見できることです。最近増えてきているデジタル式盗聴器の出す電波は、一般的な受信機では傍受できません。また、たとえ電波をキャッチできたとしても、どこから出ているのか突き止められず、結局盗聴器を発見できない場合もあります。

 

その点、探偵は高性能な専用機材を使って調査を行うため、デジタル式盗聴器やスクランブル盗聴器であっても高確率で発見することが可能です。また、長年の経験から盗聴器の設置場所の傾向を理解しているので、的確な場所を捜索し盗聴器を発見することができます。

 

・盗聴器発見時に正しい対応ができる

いざ盗聴器が発見されると、どうしても冷静さを欠いた対応を取ってしまいがちです。うっかり「盗聴器だ!」と声を上げれば、犯人に気づかれてしまう可能性があります。また、「盗聴器の外し方がわからない」「そもそも外していいのか判断できない」「この後何をすればいいのかわからない」とかいったこともあるでしょう。

 

しかし、探偵がいれば、このような心配をする必要はありません。プロの意見に基づいて冷静かつ的確に対応し、正しい手順で盗聴器を外すことができます。

 

・盗聴器を設置した犯人を特定できる場合も!

探偵は、ただ盗聴器を発見するだけでなく、犯人を特定できる場合もあります。たとえば、電池式の盗聴器は定期的な交換が必要です。つまり、隠しカメラの設置や張り込み調査を行えば、犯人が盗聴器の回収に訪れた現場を押さえられる可能性があります。

 

また、他の嫌がらせ行為やストーカー行為の被害にあっているなら、そちらの調査を行うことで結果的に盗聴犯の正体を特定できるかもしれません。このように、盗聴トラブルを本当の意味で解決に導けるのが探偵の強みです。

■盗聴器発見調査は、スマイルエージェント本部にお任せ!

盗聴は、決して特別な犯罪ではありません。盗聴器が簡単に入手できる以上、むしろとても身近な犯罪だといえます。盗聴の理由や盗聴器の設置場所はさまざまですが、誰もが盗聴の被害にあう可能性があると考えておくべきでしょう。

 

身の回りの変化から盗聴の可能性に気づいたら、一刻も早く盗聴器を発見し、適切に対処する必要があります。自力で発見するのは難しい場合が多く、発見時に冷静に対応できるとも限らないため、まずは探偵に相談するのがおすすめです。

 

スマイルエージェント本部では、高性能な機材を用いた盗聴器発見調査を行っております。豊富な経験に基づく優れた調査力によって、特殊な盗聴器でも発見することが可能です。盗聴されている疑いがある時は、スマイルエージェント本部までお気軽にご相談ください。

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