探偵に調査を依頼したことがバレるのを防ぐ方法【影響編】

前回のコラム(【原因編】)では、探偵に調査を依頼したことがバレてしまう原因をご紹介しました。誰でもやりがちな言動、あるいは探偵選びのミスによって調査の事実がバレてしまうことを、ご理解いただけたかと思います。

 

とはいえ、「バレたとしても何か問題があるの?」「構わず調査をすればいいだけでは?」と考える方もいるかもしれません。そこで、第2回となる今回は【影響編】として、探偵に調査を依頼したことがバレてしまうと何が起きるのかを詳しく解説します。

■探偵の調査がバレた時の問題1:調査の成功率が下がる

調査がバレた時に発生する問題で最も重要なのが、調査の成功率が下がってしまうことです。探偵の存在を疑い始めた対象者は、当然ながら尾行や張り込みに注意を払うようになります。もともと警戒していた人であれば、それがさらに強くなるでしょう。

 

具体的には、不倫・浮気や嫌がらせなどの問題行動を控えたり、タイミングをずらしたりするようになります。また、尾行を振り切るためにわざと複雑なルートで移動したり、急に立ち止まって振り向いたり、変装したりすることもあるでしょう。協力者がいるなら、アリバイ作りをしても不思議ではありません。

 

こうなると、たとえ優秀な探偵であっても調査が非常にやりにくくなります。その結果、証拠を入手できる確率も下がってしまい、トラブルの解決が遠のいてしまうのです。加えて、単純に疑惑がシロだったのか、それとも問題行動を控えていただけなのかが区別しにくくなるというデメリットもあります。

■探偵の調査がバレた時の問題2:調査を続行できなくなる

たとえ対象者に調査を悟られたとしても、調査を行うこと自体は可能です。しかし、中には調査を続行できなくなるケースもあります。それは、調査中の探偵が対象者に見つかってしまい、調査の中止を要求された場合です。

 

探偵業法第6条では、探偵業務を行うにあたって「人の生活の平穏を害する等個人の権利利益を侵害することがないようにしなければならない」と定めています。この規定により、探偵が対象者に見つかった時は速やかに身分を明かし、尾行や張り込みを中止しなければなりません。相手が中止を求めているのに続行すれば、刑事罰に問われるおそれもあります。

 

もちろん、一度調査を中止した上で、後日調査を再開する分には問題ないでしょう。しかし、また見つかるのは厳禁な上に、対象者の警戒心も高まっているでしょうから、調査は非常に難しくなります。契約書を対象者に見られるなど、探偵に依頼した証拠を押さえられてしまった場合も、調査を中止せざるをえないことがあるためご注意ください。

 

■探偵の調査がバレた時の問題3:対象者との関係が悪化する

探偵に依頼したことがバレると、対象者との関係が悪化してしまう場合があります。合法的な手段とはいえ、こっそり秘密を探られていたわけですから、多くの対象者は不愉快に思うでしょう。たとえ疑惑がクロなのだとしても、自分のことを棚に上げて「探偵なんか雇いやがって!」と激怒する人は珍しくありません。

 

むしろ、クロだからこそ依頼者を批判し、「疑われた被害者」になろうとするでしょう。その結果、両者の関係に大きな亀裂が入ってしまうのです。関係修復を目的として調査を行っていたはずが、不可能になってしまうかもしれません。

 

また、疑惑がシロである場合はさらに厄介なことになります。対象者からすれば、無実の罪で疑われていたわけですから、依頼者に不信感を抱くようになったとしても不思議ではありません。不倫はシロだったのに、調査のことがバレたせいで関係が悪化して離婚へ……などという事態もありえます。十分な注意が必要です。

■探偵の調査がバレた時の問題4:お金が無駄になる、報酬の支払いで揉める

前述したように、調査を依頼したことがバレると調査の成功率が低下します。もし失敗すれば、その分の調査費用は無駄になったといっていいでしょう。何度も調査を行って証拠を押さえたとしても、本来なら必要ない調査を行なっているわけですから、やはり損をしていることになります。

 

また、探偵が対象者に見つかって調査を中止したケースだと、成功報酬は支払わなくてよくなりますが、着手金が戻ってくるとは限りません。契約内容次第では、探偵のミスが原因で対象者に見つかったとしても、着手金が返金されないこともあるのです。依頼者が原因でバレたのに調査を強行させると、失敗しても全額の支払いになるケースもあるでしょう。

 

もともと、調査の成功と失敗のライン(定義)をめぐって揉めることは珍しくありません。そこに「誰のせいでバレたのか」「バレたことが結果に影響したのか」といった要素が絡んでくると、さらに問題が複雑になるのです。

■補足:バレた時に法的な責任を問われることはあるの?

探偵の調査については、「バレると依頼者も法的な責任を問われるんじゃないの?」と不安に感じる方もいると思われます。結論から言うと、基本的にその心配はいりません。探偵の調査は合法的なものなので、どのような経緯でバレたとしても、探偵や依頼者が法的な責任を問われることはないのです。

 

ただし、例外的に責任を問われるケースもあります。1つは、探偵が対象者に見つかって調査中止を要求されたにも関わらず、調査を続行した場合です。これは前述した探偵業法第6条に抵触するため、探偵は刑事責任・民事責任を問われる可能性があります。依頼者が調査続行を指示したのであれば、依頼者も責任を問われるでしょう。

 

そしてもう1つは、探偵が違法な調査手法を用いていた場合です。不法侵入や器物損壊、盗聴、脅迫、証拠品の持ち去りに逮捕監禁といった行為は、探偵でも一切認められません。このような悪質な探偵だとわかった上で依頼をすれば、探偵はもちろん依頼者も責任を問われます。これはバレるかどうか以前の問題なので、悪質な探偵には依頼しないようにしましょう。

■バレずに調査をしたい時は、スマイルエージェント本部にご相談を!

探偵に依頼したことがバレた場合、基本的にはデメリットしか生じません。もちろん中には、依頼者の「本気度」を理解して悪事を打ち明ける対象者もいるかもしれませんが、それはあくまでも例外です。

 

かえって事態が悪化するのを防ぐためにも、探偵に依頼したことは最後まで秘密にしておく必要があります。スマイルエージェント本部ではそのためのアドバイスも行っておりますので、お気軽にご相談ください。次回のコラムでは【対策編】として、探偵に依頼したことがバレるのを防ぐための具体的な対策をご紹介します。

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