【徳島・スマホ見張り事件】執拗な見張り行為は犯罪! 「スマホを見ていただけ」は通用しません

嫌がらせ行為にはさまざまな形態があります。第三者からすると、嫌がらせかどうか判断しにくいものも多く、加害者から「嫌がらせではない」と言い張られてしまうケースも珍しくありません。民事不介入の原則もあって、警察も動きにくいのが実情です。

 

警察を動かして嫌がらせをやめさせるためには、たとえ小さなものでも証拠を積み重ね、自分が嫌がらせの被害にあっていることを証明する必要があります。今回は徳島県で発生した「スマホ見張り事件」を参考に、嫌がらせ対策のポイントについて考えてみましょう。

 

【参考】

https://megalodon.jp/2023-1209-0037-53/https://www.yomiuri.co.jp:443/national/20230921-OYT1T50168/

■スマホで他人の家の「見張り」を120回も行った女が逮捕

2023年920日、徳島市の会社員の女が、県迷惑行為防止条例違反(嫌がらせ行為の禁止)の疑いで逮捕されました。容疑の内容は、202211月下旬頃から20238月初旬頃にかけて、約120回にわたって市内の男性宅にスマホのカメラを向け、「見張り」行為による嫌がらせをしたというものです。

 

詳細は不明ですが女は男性の近所に住んでいるらしく、およそ10年前に女の飼い犬を巡り、男性の家族との間にトラブルが起きていました。その後も女による暴言や見張り行為などが続いたため、男性は数年前から警察に相談。警察は女に対し、暴言や見張り行為をやめるよう繰り返し警告したものの改善せず、今回とうとう逮捕に至ったのです。

 

女は「スマホを見ていただけ」と容疑を否認しているといいます。発端はご近所トラブルだったのかもしれませんが、10年にもわたって嫌がらせを続け、警察に繰り返し警告されてもやめないのは非常に悪質です。逮捕は当然の結果ではないでしょうか。

■逮捕の決め手は防犯カメラの映像。証拠の積み重ねが大事!

今回の事件において、逮捕の決め手となったのは「防犯カメラ」の映像です。被害者の男性は自宅に防犯カメラを設置しており、そこにはほぼ毎朝、女がスマホのカメラを数秒~十数秒間向ける様子が記録されていました。警察はそのうち、男性が自宅にいた日の行為を「見張り」であると判断し、逮捕容疑としたのです。

 

1回の「見張り」自体は、ごく短いものでしかありません。直接文句を言いに行ったところでスマホを見ていただけですと反論されればそれまででしょう。今やスマホは誰もが持っているツールであり、それを少し向けられただけで「見張られている」とみなすのは無理があります。

 

しかし、どれだけ短時間でも毎日繰り返し行っている様子が記録されていれば、それは客観的に「見張り」であると判断できます。見張りはストーカー規制法でも規制されていますが、こちらでも認定のポイントは「繰り返し行うこと」です。警察の指導もあったのかもしれませんが、男性の対応は極めて正しいものだったといえるでしょう。

 

ただ、嫌がらせ行為というものは、今回のように防犯カメラで撮影しやすいものばかりではありません。うまくカメラを回避する犯人もいますし、犯人の正体がわからないケースもあります。

 

このような時は探偵に嫌がらせ調査を依頼し、犯行の様子の撮影や犯人の特定をしてもらうのがおすすめです。確実な証拠さえあれば、警察は高確率で動いてくれます。小さな嫌がらせ行為でも、執拗に繰り返されれば立派な犯罪ですから、屈することなく対応しましょう。

■嫌がらせ調査は、スマイルエージェント本部にお任せ!

平穏な生活を脅かす嫌がらせ行為は、決して許されることではありません。「嫌がらせではない」と主張する加害者や、どれだけ注意されても嫌がらせをやめない加害者もいるため、簡単に解決できないケースも多いのが実情です。

 

探偵の調査による証拠の確保は、こういった嫌がらせへの強力な対抗手段となります。嫌がらせに悩まされている時は、スマイルエージェント本部までお気軽にご相談ください。

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