【愛媛・県職員公文書破棄事件】無断で合鍵を作る関係者に要注意!

関係者による機密情報の不正な持ち出しは、どのような企業・機関でも警戒する必要があります。

 

「セキュリティがしっかりしているから大丈夫」などといって油断してはいけません。

 

犯人が身内である場合は、セキュリティの仕組みも当然ながら理解しており、容易に突破されてしまう可能性があるからです。

 

今回は、愛媛県で発生した県職員による公文書破棄事件を参考に、機密情報保護の重要性について考えてみましょう。

 

【参考】

・https://megalodon.jp/2024-0129-1545-20/https://newsdig.tbs.co.jp:443/articles/itv/915638?display=1

・https://www.sankei.com/article/20231226-4B635TF4DZJTRLDTWTNLGMS7MY/

・https://news.yahoo.co.jp/articles/32415b56c2513283e0895868e19d84363af92d5d

■無断で県の公文書を持ち出し、破棄した職員が起訴・懲戒免職に

2023年1226日、愛媛県は県畜産研究センターの主任研究員を懲戒免職処分にしました。この研究員が何をやったのかというと、不法侵入と公文書の破棄です。

 

県によると、犯人は県庁の合鍵を無断で作り、716日と26日に県庁の畜産課に侵入。公文書を含む業務ファイル4点を無断で持ち出し、さらにシュレッダーにかけて破棄したとのことです。

 

もちろんこんなことがバレないはずもなく、7月中に書類の紛失に気づいた職員が、防犯カメラの映像を確認して事件が発覚。県は9月に被害届を提出し、11月に犯人が書類送検され、1219日には建造物侵入と公文書毀棄の罪で起訴されています。

 

しかも犯行の動機は、異動で長距離勤務になってしまったことへのストレスや、仕事の進め方に不満があった同僚への嫌がらせという、極めて個人的なものでした。現時点では、書類の外部への流出などはないとのことですが、県のセキュリティ体制が問われるになっています。

■怪しい動きをしている関係者がいたら、探偵の調査を利用しましょう!

今回の事件は、犯行の動機が『ストレス解消と嫌がらせ』であり、持ち出された公文書の行き先が『破棄』でした。そのため、すぐに紛失に気づくことができ、比較的スムーズに解決できたのが不幸中の幸いといえます。しかし、情報漏洩は今回のようなわかりやすいケースばかりではありません。

 

たとえば、目的が『情報の悪用』であり、書類をコピーしてから原本を元の場所に戻していたら、果たしてどうだったでしょう? もしかすると、永久に情報漏洩に気づくことができなかったかもしれません。

 

そもそも、犯人が簡単に県庁の合鍵を作成できたことが大きな問題です。これがなければ、おそらく公文書の持ち出しにまでは発展しなかったでしょう。

 

とはいえ、犯人が内部事情に詳しい関係者である以上、セキュリティ対策にも限界があります。どれだけセキュリティを厳重にしても、そのスキや突破方法を知っている人が内部にいれば、まったく安心はできません。

 

対処法としては、まず関係者の不審な動きや、保管されているデータの状態に敏感になる必要があります。その上で、「怪しい動きをしている職員がいる」「データが持ち出された形跡がある」といった異常が発生したら、防犯カメラのチェックなどを行いましょう。

 

そして、施設外における関係者の行動を調べたい時は、探偵の素行調査が有効です。探偵は警察とは異なり、事件性があるかどうかはっきりしていない状態でも調査をしてくれます。調査の結果、情報の持ち出しや怪しい人物との接触がわかったら、警察を動かせる可能性があります。被害が広がるのを防ぐためにも、早めに行動することが大切です。

■社員素行調査は、スマイルエージェント本部にお任せ!

今回の事件は、内部の人間がその気になれば、いとも簡単に機密情報を持ち出せてしまうことを示しています。動機は実に「しょうもない」ものでしたが、その安易な行動によってあっさりと公文書が破棄されてしまったことは、重く見なければなりません。

 

同様の事態を防ぐためにも、関係者の不審な動きには気を配っておく必要があります。「もしや」と思ったら、スマイルエージェント本部までお気軽にご相談ください。

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