【宮城・ペットホテル脱走死亡事故】ペットの捜索は、初動から全力で当たるべきです!

スマイルエージェントでは、業務の1つとしてペットの捜索調査を行っています。犬や猫などのペットが脱走する事件は頻繁に発生しており、一般の住宅はもちろんのこと、ペットホテルや保護施設などから脱走するケースもあります。

 

もし発見が遅れれば、事故や体力の消耗によって死亡する可能性もあるので、一刻も早く発見しなければなりません。そのためにも、脱走に気づいた時点で探偵に相談することが重要なのです。今回は、宮城県のペットホテルで発生した脱走死亡事故を参考に、ペット捜索のポイントについて解説します。

 

【参考】

・https://cafedogs.boweyes.com/news/4447

・https://megalodon.jp/2023-0505-2046-23/hotel.boweyes.chu.jp/?eid=1628707

■ペットホテルから脱走したワンちゃんが死亡

今回参考にさせていただくのは、宮城県仙台市にあるドッグカフェ「CafeDogs BOWEYES(バウアイズ)」で発生した事件です。このお店はペットホテルを併設しており、ワンちゃんを泊まりがけで預けることができます。

 

事件が発生したのは、202211日の午前です。この日店舗は休みだったのですが、ホテルには2名のスタッフが出勤し、お泊り中のワンちゃんの世話をしていました。この際、閉めるべきドアを閉めないまま換気・清掃を行ったために、1匹のワンちゃんが脱走してしまったのです。

 

スタッフはすぐに捜索を始め、一度は外にいたワンちゃんを発見し捕獲を試みましたが、逃走されてしまいます。その後、脱走したことを飼い主に連絡し、応援のスタッフも交えて夜遅くまで捜索を続けましたが、発見には至りませんでした。

 

翌日以降は捜索の範囲を広げ、チラシの貼り出しやSNSを使った情報収集なども行ったものの、何日経っても発見できません。5日目あたりからは目撃情報もなくなり、当てもなく探し回っているような状態になってしまいます。

 

そして、脱走から12日目の16時頃、ワンちゃんが遺体で発見されたという報告が飼い主からもたらされたのです。ワンちゃんを生きて連れ戻せなかったのに加え、遺体の発見すら自力では行えなかったというのは、店舗にとっては悔やんでも悔やみきれない結果ではないでしょうか。

■そもそも脱走を想定しておらず、捜索も不十分だった

事件後バウアイズは、店舗の管理体制や捜索に関する検証を行いました。まずかった点はいろいろあるのですが、根本的な問題として挙げられるのは、そもそもペットが脱走するという状況を想定していなかったことです。そのため、脱走を防止する設備や作業手順などに不備があったのに加え、脱走した際のマニュアルも作られていませんでした。

 

また、初動捜査で問題とされたのが、予約・来店しているお客様をお断りしてはいけないという思いから、営業を続けたまま捜索を行ったことです。当然、店舗にスタッフを割かなければならないため、全力で捜索に当たることができませんでした。最終的にはスタッフの家族まで手伝ったそうですが……。

 

何しろ事件が発生したのはお正月だったので、保健所や動物管理センターはお休みです(脱走4日目に相談)。これらの施設の協力や指導を得られないのですから、なおさら多くの人を投入すべきであったにもかかわらず、戦力の「逐次投入」をしてしまったのは大きなミスといえます。

 

では、このような時に頼りになる探偵への相談は行わなかったのでしょうか? 実は脱走から9日目、飼い主からの依頼によって探偵事務所に捜索を依頼していました。しかし前述した通り、脱走から12日目にワンちゃんは遺体となって発見されています。遺体の発見に探偵が寄与したかどうかは不明ですが、もう少し依頼するのが早ければ……と思わずにはいられません。

■探偵への依頼も含め、「最初から全力で」捜索することが重要

バウアイズの事件は結局のところ、あらゆる行動が遅すぎたために最悪の結果を招いたといえます。他にも、SNSでの捜索依頼で脱走させた事実を明記しなかったことや、全体で共有する明確な捜索方針がなかったこと、捜索協力者への経緯説明やお詫びが遅れたことなど、お店側の対応には多くの問題がありました。

 

また、動物管理センターによる立ち入り調査では改善点を指摘され、法令を守れていなかった点があることも判明しています(詳細不明)。バウアイズは「当時慌てており、さまざまな判断ミスをしてしまいました」「全て当店の不徳の致すところであり弁解のしようもございません」など、全面的に非を認めています。

 

このような事態を受け、バウアイズは体制の大幅な見直しを行いました。たとえば、ホテル室の出入り口へのペットゲート設置や、ドアを開放せずに換気を行うための換気扇の増設、犬を移動するサークルの高さのあるものへの変更などです。

 

そして、万が一ペットが脱走した際の捜索については、「逃走初期に最大の人数で対応する。知り合いやペット探偵に協力を依頼し、まだ近くにいるうちに捜索する」ことが第一の注意点として掲げられました。「最初から全力」は、人でもペットでも捜索における基本中の基本であり、この点を理解していただけただけでも収穫はあったといえるでしょう。

 

さらに、最大の人数で対応するための方法として、探偵への依頼が明記されていることも特筆に値します。事件後の反省点でも「一刻も早くペット探偵に依頼するべきだった」と述べられていることから、探偵の有用性については強く認識していただけたのではないでしょうか。

■ペット捜索調査は、スマイルエージェント本部にお任せ!

バウアイズの脱走事件は残念な結果に終わりましたが、正しい改善が行われたのがせめてもの救いです。実際のところ、探偵の存在を知らなかったり、知っていても相談をためらってしまったりするケースは少なくありません。

 

私たちは、今後さらに探偵の認知度を高め、ペット捜索における有用性を広めていく所存です。スマイルエージェント本部では、個人・法人を問わずペット捜索のご依頼をお引き受けしております。大切なペットの姿が見えなくなった時は、どうぞお気軽にご相談ください。

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