盗聴器と聞くと、多くの方は盗聴専用の機械を思い浮かべるかと思います。しかし実は、誰もが持っているスマートフォンが「盗聴器」として使えることをご存じでしょうか？ 身近にあって誰でも入手可能なものだけに、十分な注意が必要です。ここでは、岡山県で発生した事件を参考に、スマホを悪用した盗聴の危険性について解説します。
【参考】
・https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20231004/1000097791.html
・https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231004/k10014215201000.html
・https://www.sankei.com/article/20231004-FONSOMVVCFMJ5IPS7U5HIRYMPI/
・https://megalodon.jp/2023-1122-0133-30/https://www.yomiuri.co.jp:443/national/20231004-OYT1T50172/
■法定内の音声を、SNSで無断配信した大学生が書類送検
2023年10月4日、横浜市の大学生の男性が、偽計業務妨害の容疑で書類送検されました。容疑の内容は、岡山地裁で7月5日に開かれた刑事裁判の公判において、スマートフォンのアプリを使い法廷内の音声をSNS上でライブ配信したというものです。
この刑事裁判の被告と大学生は趣味を通じた知り合いで、大学生は裁判を傍聴していました。この時、傍聴席にスマホを持ち込んでおり、X（旧Twitter）のライブ配信機能（スペース）を使用し、約1時間にわたって法廷内の音声をライブ配信したのです。配信は最大で約300人が視聴していました。
このことを知った地裁職員が配信者を捜索し、傍聴席の大学生が許可なく配信していることを突き止めます。その結果、裁判所の業務を妨害したとして、大学生は書類送検されてしまったというわけです。
大学生は、録音が禁止されていることや裁判所に迷惑をかけることを理解していたものの、「裁判所に来られない人も内容を知ることができておもしろいと思った」などと話しています。興味本位でやってしまったのかもしれませんが、あまりにも軽率としか言いようがありません。
■スマホは高性能な「盗聴器」！ 発見はプロの探偵に依頼を！
今回の事件は、スマートフォンやSNSといったものが、まさしく「盗聴器」として使えることを意味しています。犯人の大学生は、何も特別なことはしていません。場所が不適切だっただけで、使った道具は誰でも持っているスマホ、やったことは誰でもできるライブ配信です。
今回は（おそらく）何の対策もなしに配信したので簡単に見つかってしまいましたが、特定の人だけが視聴できるようにしておけば、永久に発覚しなかったかもしれません。そして、ライブ配信よりも、もっと簡単に登場できる方法があります。それは言うまでもなく、スマートフォン・携帯電話の基本的な機能である「通話」です。
スマートフォンの自動着信機能をオンにした上で、盗聴したい相手の家や会社などに設置。後は別のスマホや固定電話から電話をかけるだけで、簡単に盗聴ができてしまいます。着信音やバイブレーション機能をオフにすれば、そう簡単には気づかれません。近くのコンセントに充電器をつなげておけば、料金を払っている限り半永久的に使用できます。
また、出ている電波がアナログ波ではなくデジタル波なので、一般的な盗聴器発見器では発見できません。その上、電話をかけている＝盗聴している間しか電波を出さない性質上、対応可能な機材を使っても電波をキャッチできるとは限らないのが非常に厄介な点です。
このようなスマホを使った盗聴に対抗するには、デジタル波でもキャッチできる機材を使用した上で、仕掛けられそうな場所・盗聴されそうな時間帯を入念に調べる必要があります。個人では難しいので、不安な時はプロの探偵業者に相談してみましょう。
■盗聴器発見調査は、スマイルエージェント本部にお任せ！
今やスマートフォンは、誰にとっても必要不可欠なツールになっています。そして同時に、非常に高性能な「盗聴器」にもなる性質を持っているのです。
もしテーブルの下やタンスの裏などから見覚えのないスマホが出てきたら、それは「盗聴器」なのかもしれません。また、盗聴されている疑いがある時は、スマホが盗聴器として使われている可能性も考慮する必要があります。お困りの際は、盗聴器発見調査の実績が豊富なスマイルエージェント本部まで、どうぞお気軽にご相談ください。
