
独身の男女の皆さん、現在恋人もしくは婚約者はいますか? 「大好きな彼氏・彼女がいます!」というのであれば、大変喜ばしいことです。ところで、この「恋人はいるか」という問いをめぐる、興味深い調査結果があることをご存じでしょうか?
実は国は、若者の「恋人いる率」を調査しています。その結果には無視できない男女差があり、おそらくあまり好ましくないことが原因だと考えられるのです。このデータの最新版である第16回調査(2021年)の結果が、2022年9月に公表されました。今回は蓄積されたデータをもとに、男女間の意識のズレや日本人の浮気の実態について解説します。
【参考】
・https://www.ipss.go.jp/site-ad/index_Japanese/shussho-index.html
・https://www.stat.go.jp/data/kokusei/2020/index.html
■男女の「恋人いる率」には10ポイント程度の差がある。なぜ?
今回参考にするのは、厚生労働省の「国立社会保障・人口問題研究所」が実施している「出生動向基本調査」です。この調査は、結婚・出産に関する国民の意識や夫婦関係の実態を調べるもので、約5年おきに実施されています。独身者を対象とする調査は、1982年の第8回から始まりました。
そしてこの調査では、18歳~34歳の未婚者を対象に「あなたには、交際している異性がいますか」という設問を用意しています。回答の選択肢を簡単にまとめると「いる」「いない」「婚約者がいる」「友人ならいる」の4択です。
つまり、「いる」と「婚約者がいる」の合計値が、日本の若者の「恋人いる率」というわけです。また、データは男女別に出ているので、男女の「恋人いる率」の差もわかります。そこで、1982年からのデータを表にしてみましょう。
※「異性」の交際相手がいるかどうかを聞く調査なので、同性の交際相手がいる人はカウントされていないと思われます。
調査年 | 男性の恋人いる率 | 女性の恋人いる率 | 男女の差 |
1982年 | 21.9% | 23.9% | 2.0 |
1987年 | 22.3% | 30.8% | 8.5 |
1992年 | 26.3% | 35.4% | 9.1 |
1997年 | 26.1% | 35.4% | 9.3 |
2002年 | 25.1% | 37.1% | 12.0 |
2005年 | 27.1% | 36.7% | 9.6 |
2010年 | 24.5% | 34.0% | 9.5 |
2015年 | 21.3% | 30.2% | 8.9 |
2021年 | 21.1% | 27.8% | 6.7 |
2021年の「恋人いる率」は、男性が21.1%、女性が27.8%です。昨今は「若者の草食化」「恋愛離れ」などといわれていますが、実は1980年代と比べてもそれほど変わっていないことがわかります。年代や性別によっては、2015年より上昇しているほどです。どちらかというと、90年代~2000年代に青春時代を送った人たちが、恋愛に熱心だったのかもしれません。
そして、ここからが本題。男女の「恋人いる率」を比較すると、どの年も女性が10ポイント程度上回っています。最大となった2002年には、12.0ポイントもの開きがありました。2021年の調査では少し縮まりましたが、それでも6.7ポイントの差があります。男女は1対1で交際するのが原則であるはずなのに、なぜこのような差が生じるのでしょうか?
■男女の人口の差が「恋人いる率」の差を生む。浮気の遠因にも?
男女の「恋人いる率」に差が生じる理由の1つが、男女の人口の差です。日本は多くの世代において、男性の人口が女性の人口を上回っています。高齢になると男女が逆転しますが、これは単純に女性の寿命の方が長いからです。「恋人いる率」の調査対象になった世代に限定しても、各世代(5歳刻み)で男性の方が10万人前後多くなっています(令和2年国勢調査より)。
わかりやすくいうと、すべての女性が男性のパートナーを持った場合、女性の「恋人いる率」は100%です。しかし、人口の多い男性は「余り」が出てしまうため、男性の「恋人いる率」は絶対に100%にはなりません。これが女性の「恋人いる率」の方が高くなるカラクリです。
この状況は、女性にとっては男性の選択肢が豊富であり、今のパートナーにこだわる必要性が薄いことを意味します。一方で男性にとっては、魅力的な女性と交際したければ、時に他人から奪うしかないということなのです。どちらにしても、不倫・浮気を誘発する原因になってしまっています。
しかし、これだけで「恋人いる率」の差を説明しきれるわけではありません。これ以外の理由は、次の項目で見ていきましょう。
■浮気や思い込みも「恋人いる率」の男女差の原因!?
あくまでも推測ですが、女性の「恋人いる率」の方が高く出る理由は、男女の人口差以外にもいくつか考えられます。主な理由を挙げてみましょう。
・男性が浮気をしているから
男性が浮気をすると、1人の男性が複数の女性と付き合っている状態になります。その結果、「恋人がいる男性」よりも「恋人がいる女性」の方が多くなってしまうのです。
前述したように、男女の人口差がある現状では不倫・浮気が誘発されやすくなっています。また、以前のコラムでもご紹介した通り、日本人の浮気率は男性の方が高いのが実情です。このことから、浮気が「恋人いる率」に与えている影響も小さくないと考えられます。
↓↓日本人の浮気率に関するコラムはこちら↓↓
・遊び相手にされているから
女性の方が真剣に交際しているつもりでも、男性の方が遊び半分で付き合っているなら、男性はアンケートに対して「恋人はいない」と回答するかもしれません。
・交際していると思いこんでいるから
男性側があくまでも友人として仲よくしているのに、女性側が「自分たちは交際している」と勝手に思っていれば、当然ながら「恋人いる率」に差が生じます。
このように、「恋人いる率」に差が生じる原因を掘り下げてみると、なかなか深刻な問題が潜んでいることがわかります。パートナーの浮気を警戒するのはもちろんですが、それ以前の問題として「本当に自分たちは『交際』しているのか?」を疑うべきかもしれません。
この疑問を解消するためには、将来についてパートナーと話し合ってみるのに加え、探偵の結婚調査や素行調査を利用するのがおすすめです。調査の結果、パートナーとの認識の違いが明らかになったら、将来のためにも何らかのアクションを起こさなければなりません。そして、もし浮気の兆候が見られたら、すぐに浮気調査を依頼しましょう。
■不倫・浮気調査や結婚調査は、スマイルエージェント本部にお任せ!
「恋人いる率」の男女差は、日本の恋愛事情を取り巻く現実を教えてくれます。不倫・浮気はもちろん、パートナーとの関係性や将来設計についても、時には疑ってかからなければなりません。相手に聞くだけでは真偽がわからないことも多いため、探偵の調査を積極的に活用しましょう。お悩みの際は、スマイルエージェント本部までお気軽にご相談ください。
