以前のコラム（https://smile-agent-jp.com/2021/02/12/1415/）で、GPSを使った浮気・不倫調査の合法・違法ラインをご紹介しました。取り付け型のGPSはルールを守って使うべきですが、近年ではこれと並んで注意が必要なものがあります。それは、スマートフォンにインストールするタイプのGPS追跡アプリです。今回は、GPS追跡アプリを使った調査の合法・違法ラインについて解説します。
■GPS追跡アプリをこっそりインストールするのは違法！
交際相手に浮気の兆候が見られる時などは、「スマホにこっそりGPS追跡アプリをインストールしてやろうか？」と考える方もいると思われます。相手の居場所を常に把握すれば、怪しい行動を取っているかどうかを簡単に確認できるからです。では、このような行為は合法なのでしょうか。
結論からいうと、スマホの持ち主の同意なくGPS追跡アプリをインストールした場合は、「不正指令電磁的記録供用罪」という罪になります。罰則は3年以下の懲役又は50万円以下の罰金と、簡単に実行できる割にはかなり重い罪です。
また、この手のアプリの中には、スマートフォンを遠隔操作できるものもあります。これの無断インストールも当然ながら違法で、実行した操作の内容と結果次第では、さらに罪が重くなる場合もあるのです。車などにGPS機器を取り付けた場合に比べ、より悪質な行為であることを意識しておかなければなりません。
■たとえ夫婦間であろうと無断インストールは許されない
GPS追跡アプリを無断インストールした人が逮捕される事件は、これまでにいくつも発生しています。その中でも、参考例としてよく引き合いに出されるのが、2015年に奈良県で発生した事件です。
【参考】妻のスマホに無断で遠隔操作アプリ ３５歳会社員を逮捕 奈良
この事件では、夫が妻のスマホにGPS追跡アプリを無断でインストールし、不正指令電磁的記録供用罪の容疑で逮捕されました。つまり、たとえ夫婦であったとしても、他人のスマホに追跡アプリを無断インストールしてはいけないということが示されたのです。事実上、「無断インストールが許される相手などいない」といえるでしょう。
■インストールが合法になるのは、相手の同意が得られた時だけ
GPSアプリの無断インストールは、理由を問わず違法になります。しかし逆にいえば、相手の同意を得てインストールするのは合法ということです。夫婦でお互いのスマホにインストールし、行動を監視し合うことで不倫を防ぐ……というような使い方が基本になるでしょう。
もちろん、たとえ合意したとしても、アプリの機能を正確に伝えていなければ意味がありません。位置情報の取得やメールの閲覧、電話・メールの発信といった機能があるのに伝えていなければ、相手を騙したことになりますから、やはり違法になるのです。合法的に使用するハードルは相当高いので、目的や機能などを細かく説明する姿勢が求められます。
■合法的な調査のご依頼は、スマイルエージェント本部まで！
GPS追跡アプリは、必ず合意の上で使うべきものです。そのため、事前に合意してインストールしていたのでもない限り、浮気・不倫調査には使えません。法に触れてまでアプリを頼るよりも、探偵に調査を依頼する方が確実です。浮気・不倫調査を行いたい時は、スマイルエージェント本部までお気軽にご相談ください。
