【京都・既婚者偽装詐欺事件】「既婚」も「独身」も安易に信じてはいけません!

自分は独身だと偽り、他人を騙して肉体関係を持つ「貞操権侵害」。これが決して許されない不法行為であることは、当コラムでも何度かお伝えしてきました。

 

 

しかし世の中には、貞操権侵害とは逆に、自分は既婚者だと偽って他人を騙そうとする人もいるのです。今回は京都府で発生した詐欺事件を参考に、結婚調査や素行調査の重要性について解説します。

 

【参考】

https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/1103473

・https://nordot.app/1071946466379137459?c=388701204576175201

■出会い系サイトで知り合った男性から金を騙し取った女が逮捕

2023年95日、京都府舞鶴市の飲食店店員の女が詐欺の疑いで逮捕されました。容疑の内容は、20181月頃から20199月頃にかけ、出会い系サイトで知り合った男性から金を騙し取ったというものです。

 

2人は2016年に知り合いましたが、ある日容疑者は被害者に「夫に関係がばれ、慰謝料を払えと言われている。金を負担してほしい」とSNSで要求。被害者は57回にわたり、計4429千円ものお金を銀行口座に振り込みました。1回で終わらせず、2年間にわたって搾取を続けたわけです。

 

これだけ聞くと「いわゆる美人局(つつもたせ)の被害にあったのかな?」と考える方もいるでしょう。しかし、真相はまったく違うものでした。

■容疑者は独身! 夫から慰謝料を要求されているというのは大嘘

実は、容疑者の女が既婚者というのは大嘘。彼女は独身で、夫など存在しません。つまり容疑者は、架空の夫に脅されていると被害者に思い込ませ、最終的に400万円を超える大金を奪ったのです。「偽装美人局」とでも呼ぶべきでしょうか?

 

嘘が明るみに出たのは2021年になってからで、違和感を覚えた被害者が容疑者を問い詰めて発覚。容疑者は謝罪し返金の意思を示していましたが、結局お金が戻ってくることはなく、被害者が警察に相談して20236月に刑事告訴しました。容疑者は被害者と知り合いであることは認めているものの、「生活費を援助してもらっていた」などとしており、容疑については否認しています。

■出会い系サイトやマッチングアプリのリスクを理解することが大切

今回の事件は、全体的にとてもゆっくり進行している印象を受けます。まず、2人が知り合ったのは2016年ですが、容疑者が被害者を騙し始めたのは2018年になってからです。少なくとも1年以上は関係を続けた後ですから、それなりに信頼関係を築くことはできたでしょう。だからこそ被害者も騙されてしまったのかもしれません。

 

一方、2年間にもわたってお金を奪われ続け、違和感を覚えて問い詰めたのはそこから2年後、刑事告訴はさらに2年後であるなど、被害者の行動も少々のんびりしすぎなのです。もっと早い段階で怪しいと考え、何らかの対策を打つこともできたのではないでしょうか? 容疑者の架空の夫を、よほど怖い人物だと思い込まされていた可能性もありますが……

 

あるいは、知り合ったきっかけが出会い系サイトだけに、恥ずかしくて大事にしたくなかったのかもしれません。やはり、出会い系サイトやマッチングアプリというものは、相応のリスクを伴うのです。弊社としては、これらのツールを必ずしも悪だとは考えませんが、知り合った相手に不審な点があれば、ぜひ探偵に相談していただきたいと思います。

■結婚調査や素行調査は、スマイルエージェント本部にお任せ!

マッチングアプリで出会って結婚する人も珍しくない現代では、今回の事例のような事件は今後も増加する可能性があります。知り合った相手から金銭を要求された場合に怪しむのはもちろん、本当に信頼できる相手なのかどうかはよく見極めなければなりません。お困りの際は、スマイルエージェント本部までお気軽にご相談ください。

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