【横浜・患者情報不正入手】独立した人物の情報持ち出しに注意!

勤務先から独立し、自分の会社やお店を持つ人は大勢います。この際、どれだけ優秀なスタッフであったとしても、勤務先からの勝手な情報持ち出しは許されません。しかし、独立後に役立てるためなのか、顧客や売上に関する情報を持ち出してしまう人もいるのです。今回は神奈川県横浜市で発生した事件を参考に、情報持ち出しの危険性について解説します。

【参考】
・病院から患者情報を不正入手疑い 6400人分、眼科医逮捕
眼科開業医を逮捕 前の勤務先の患者情報、不正にコピーした疑い
患者情報を不正入手疑い 6400人分、横浜の眼科医逮捕

■眼科医と医療事務員が、元の勤務先からの情報持ち出しで逮捕

2021年9月30日、横浜市西区の眼科医の男が、不正競争防止法違反の疑いで逮捕されました。この男は2018年11月、当時副院長として勤務していた同市西区の眼科医院のパソコンを操作し、約6400名分の患者の情報をUSBメモリにコピー、不正に持ち出したとされています。

元副院長はその後、2019年に眼科医院を退職。2021年5月、東京都町田市に眼科医院を開業しました。患者情報を不正に持ち出したのは、自分の病院の患者を増やすのが目的だったとみられています。つまり、患者に直接連絡を取るなどして、かつての勤務先から患者を奪おうとしたわけです。

また、元副院長と同じ眼科医院に勤務していた医療事務員の女も、同じ容疑で逮捕されています。2人は共謀して患者情報を持ち出したとみられており、女もUSBメモリにデータを保存したことを認めています。もっとも、「医師に指示されてやっただけ」などと供述しており、あくまでも自分に責任はないという姿勢のようです。

■事件の背景にあるのは、院長と元副院長の対立か

報道で出ている内容はここまでですが、実は情報の持ち出しについては以前から一部で話題になっていました。というのも2020年8月、被害者である眼科医院の院長が、自身のブログで元副院長の不正を告発していたからです。すでにブログは削除されており、内容も100%真実かどうかはわからないのですが、主に以下のような内容が書かれていました。

・元副院長は事務長を恐喝して金を出させていた
・恐喝の件を院長が注意すると、愛人(医療事務員の女)と共謀して患者のデータを盗み出した
・上記の件により懲戒免職にした
・元勤務先の名声を宣伝に利用し、事情を知らない患者を自分の医院に呼んでいる

元副院長の側もブログで反論していましたが、今回ついに逮捕にまで至ったことを考えると、少なくとも情報の不正持ち出しについては事実だったのでしょう。つまるところ、院長と元副院長の対立が事件の背景にあったと考えられるわけです。

■独立時のトラブルはどこでも起きる。不安なら素行調査を!

今回の事件は、被害にあった眼科医院が神奈川県警に相談し、捜査を進めたことで逮捕に至りました。情報が持ち出されたのが「2018年11月11日」と明確に特定されているため、院内に痕跡が残っていたのでしょう。院長は懲戒免職で済ませようとしたものの、元副院長が独立開業した上に患者の引き抜きまで始めたため、ついに警察沙汰になったと考えられます。

院長の告発が真実であるという前提で書きますが、元副院長は恐喝を咎められた時点で独立を決意していたのではないでしょうか。その際に役立てるため患者情報を盗み出したものの、結局発覚してしまい懲戒免職に。それでも懲りずに独立開業して患者の引き抜きを図ったわけですから、恩を仇で返しているとしか言いようがありません。

このようなトラブルは、どのような企業・組織でも起こりえることです。今回のケースでは、計画があまりに杜撰だったためか警察もすぐに動きましたが、証拠が少ないと警察も動けないかもしれません。そんな時は、探偵に相談するのがおすすめです。素行調査によって証拠を固め、警察を動かして速やかな解決へと導きましょう。

■怪しい人物の素行調査は、スマイルエージェント本部にお任せ!

本来、独立開業というのはおめでたい話であり、笑顔で送り出したいものです。しかし、今回の事例のように、恩を仇で返そうとする人も珍しくありません。独立した(しようとしている)人物が情報を不正に持ち出した疑いがあるなら、すぐに真偽を確認しないと大変なことになります。怪しいと感じた時は、ぜひスマイルエージェント本部にご相談ください。

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